富山西部ベースボールクラブの挑戦
富山市を拠点に活動する富山西部ベースボールクラブが、「10年後も野球を続ける場所を」というテーマの下、クラウドファンディングプロジェクトを展開しています。このプロジェクトは、全国的な中学校部活動の「地域移行」という動きに乗り、地域の子どもたちに野球の楽しさと安全な環境を提供することを目指しています。
プロジェクトの背景
この取り組みは、現在の中学校部活動の減少に危機感を抱いた一人の教職員がきっかけとなりました。彼の思いは、「野球をやりたいのにできない子どもたちをなくしたくない」というものでした。野球人口の減少が進む中、富山市でも単独でチームを作れない学校が増えています。そこで、3つの中学校(呉羽中学校、芝園中学校、西部中学校)から選手を集めてクラブチームを設立する運びとなりました。
クラブ設立への想い
富山西部ベースボールクラブは、ただ勝つことを追求するのではなく、仲間と共に野球を楽しむことで、子どもたちの人間的成長も促す野球部を目指しています。この理念に賛同した現職教員と元教員が加わり、活動を広げていくことになりました。「地域の未来を守る野球部」として、子どもたちに笑顔と成長を与えるための挑戦が始まったのです。
クラウドファンディングの目的
このクラウドファンディングは、単なる資金調達ではなく、地域に根差した持続可能なクラブ運営を目指しています。特に、スタッフには適正な報酬を支払いながら、保護者への負担を軽減することが重要な課題です。
実際、地域移行クラブである我々は、保護者の経済的負担を軽くしつつ、指導者には正当な報酬を支払える運営体制を確立しなければなりません。また、安全対策や練習道具の整備も行いたいところです。
現状と今後の展望
今回のクラウドファンディングでは、第一目標30万円、第二目標50万円、第三目標80万円を設定しています。集まった資金は、安全対策(AED、熱中症対策、救急セット)や、野球道具の購入、指導者の報酬に充てられます。クラウドファンディングの期間は2025年8月10日から9月30日までです。支援を希望する方は、ぜひプロジェクトページをご覧いただき、ご協力をお願いします。
終わりに
富山西部ベースボールクラブには、「ボランティア頼みのクラブにしない」という強い決意があります。地域のクラブチームを取り巻く環境は変化していますが、子どもたちが安心して野球に打ち込める場所を残すために、このプロジェクトに挑戦しています。地域と共に未来を築くため、皆様の温かい支援をお待ちしております。