岡山大学の学生たちが担う新たな交流の役割
国立大学法人岡山大学が、特別なロールモデルとして、ブラジルとの交流を深めるために3名の学生を「晴れの国南米交流大使」として任命しました。このプログラムは、岡山県が主催する「令和7年度南米次世代交流プログラム」の一端であり、今年は岡山県からブラジルへの移住が開始されてから115周年の記念すべき年でもあります。
この委嘱式は2025年8月7日に行われ、学生の代表として選ばれたのは、大学院教育学研究科修士課程に在籍する岩淺明寿香さん、経済学部の岸本理沙さん、1年生の入江陽太さんの3人です。彼らは、厳しい選考を経て委嘱状を手渡され、ブラジルとの強い絆を築く役割を果たします。
学生たちの意気込みと目的
委嘱式では、岡山県の伊原木隆太知事が学生たちに激励の言葉を贈りました。「地球の向こう側から岡山のことを思ってくれている人がいることがありがたい」との激励を受け、代表の岩淺さんは「先人たちが築いてきた岡山とブラジルの絆に、若い世代としての新たな思いを重ね、未来へつなげてまいります」と語りました。これは、彼らの出発に際する強い決意を示すものです。
ブラジルでの具体的な活動
学生たちは、8月14日から20日までの間、ブラジル・サンパウロを訪問し、さまざまな交流活動に参加します。岡山県の人々との懇親会、開拓先での慰霊碑の参拝、日本移民資料館での見学、115周年の記念式典への参加、さらには現地の大学生との交流イベントなどが予定されています。
また、現地家庭でのホームステイにより、彼らはブラジルの文化や価値観をより深く理解する貴重な体験を獲得します。さらに、式典では岡山の伝統舞踊「うらじゃ」を披露し、岡山の魅力を現地に向けて発信します。
帰国後の展望
帰国後、学生たちは成果報告会やSNSを通じて活動内容を広く発信し、南米の県人会との交流をさらに促進させることが期待されています。これにより、歴史ある交流を未来の世代に継承し、岡山大学のさらなる資源となることが期待されています。
岡山大学の取り組み
岡山大学では、地域との結びつきや国際交流の重要性を認識し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。今回の交流プログラムを通じて、学生たちが世界を知り、地域を発信する役割を果たすことに大きな期待が寄せられています。
未来に向けて、新しい交流の形を模索する岡山大学の活動に注目していきましょう。彼らの挑戦がさらなる地域活性化につながることを期待しています。