commissureがNEDOの「NEP躍進コース3000」に選ばれました
株式会社commissure(本社:東京都目黒区)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「NEP躍進コース3000」に採択されたことを発表しました。このプログラムは、特にディープテック分野での人材発掘や起業家育成を支援することを目的としており、commissureの目指すフィジカルAI技術の発展を一段と加速させるものです。
触覚統合プラットフォームの概要
本プロジェクトでは、UMIデバイスを用いて、人とロボットが共同で作業する際の触覚データの収集と学習を行います。具体的には、人が物を扱う際の圧力や接触状態を把握するための触覚モジュールおよびデータ利用のためのソフトウェアを開発します。これにより、ロボットは人間の操作をより学習しやすくなり、効率的な作業が期待されます。東京大学での研究成果をもとに、社会問題である人手不足や技能継承の課題に挑む考えです。
研究開発の背景
私たちが日常的に行う作業の中では、視覚に加え、触覚によるフィードバックも重要です。たとえば、ケーブルを繋ぐ際の接触感覚や抵抗を基に、作業中の力加減を調整します。これと同じように、ロボットも触覚情報を学習することで、より人間に近い操作ができるようになります。commissureはこの触覚データの収集と学習の共通化を目指し、研究所や企業が簡単に触覚を活用できるようにサポートします。
ハードウェアとソフトウェアの開発
本事業では、二つの主要な技術を展開しています。
1.
触覚モジュール「HaptoAtom」 - ロボットの指先やUMIデバイスに後付け可能な触覚センサーです。このセンサーは、接触部分の圧力分布を正確に測定します。
2.
統合ソフトウェア「HaptoConnect」 - 触覚データを映像や動作データと同期させ、ロボット学習に適したフォーマットに変換します。これにより、様々な学習フレームワークへの出力が容易になります。
これらの技術は、特にワイヤーハーネス作業などにおいて触覚情報の有用性を試験検証し、ロボットがどう効果的に学ぶかを評価します。
UMIデータ取得サービスの展開
さらに、commissureは「UMIデータ取得サービス」という新しいサービスも提供しています。このサービスは、携帯型デバイスを使って人の作業を記録し、ロボットに学習させるためのデータに加工する仕組みです。
私たちは、触覚を取り入れた作業を支援する体制を整えるとともに、企業向けのフィジカルAI研修や導入支援も行います。研究の成果を実際の製品やサービスへとつなげることで、社会のニーズに応えていく所存です。顧客と合意した範囲のデータに関しては厳格に管理し、透明性のある運用を目指します。
創業者からのメッセージ
代表取締役の溝橋正輝は、「私たちは触覚技術を活用して、現場で働く人々を支援したいと考えています。今回の採択を機に、UMIによるデータ取得から実機の検証までを一貫して行い、技術の社会実装を加速させていきたい」と述べています。
また、CTOの堀江新は、「触覚情報を扱うことで、さらに多くの作業がロボットによって効率化されることを期待しています」と補足しました。
まとめ
commissureの取り組みは、先端技術の社会実装を進める上で大きな一歩となります。フィジカルAIに向けた革新的な技術開発と、その実践的な応用を通じて、今後も地域産業や人材の育成に寄与することが期待されます。私たちは、未来の仕事環境をより良くしていくための技術革新を目指し、引き続き挑戦を続けます。