テリロジーがObsidian Securityと提携し、SaaSセキュリティの新たな挑戦
株式会社テリロジー(本社:東京都千代田区)は、米国カリフォルニア州のObsidian Security, Inc.との間で日本国内における販売代理店契約を締結し、Obsidian Security社の画期的なSaaSセキュリティ製品の販売を開始したことを発表しました。
近年、企業のデジタル化が進む中で、クラウドサービス、特にSaaS(Software as a Service)アプリケーションの導入が急増しています。しかしその一方で、設定ミスや不適切な権限管理、把握されていないシャドーIT(影のIT)や生成AIアプリケーションといった脆弱性が拡大し、企業にとってのセキュリティリスクが高まっています。
Obsidian Securityは、こうした現代の様々な脅威に対するセキュリティ対策を強化するため、SaaS環境に特化した脅威検知およびリスク管理のソリューションを提供します。具体的には、SaaSセキュリティ体制管理(SSPM)とアイデンティティ脅威検出および対応(ITDR)という二つの主要な機能により、組織のセキュリティを確保します。
SaaS環境の脅威を徹底的に解析
テリロジーが取り扱うObsidian Security社の製品は、SaaSアプリケーションの設定や権限の適正化を行い、コンプライアンス違反や誤設定を防止するための強力なツールです。さらに、Obsidian Securityが保持する業界最大規模のSaaS侵害データリポジトリを活用することで、過去に発生したインシデントを参考に、企業の持つSaaSリスクを高精度で評価できます。このリポジトリは、500件以上のインシデントレスポンス活動を通じて得た貴重なデータに基づいて構築されています。
進化し続けるサイバー脅威への対応
今回の契約により、テリロジーはObsidian Security製品を通じて、SaaS環境を守り、ユーザーアカウントを狙うサイバー攻撃から企業を保護します。具体的には、機械学習を活用して異常なユーザー行動や認証情報の悪用をリアルタイムで検出し、企業に対するフィッシング攻撃やデータ漏洩のリスクを低減します。
また、Obsidian Securityは、視覚化されたダッシュボードによる脅威状況の把握も提供し、企業が適切な対策を迅速に講じる手助けをします。このように、SaaS環境におけるリスクを把握し、それに基づいた対策を講じることは、現代の企業にとって必須の戦略となります。
テリロジーは、これまでの豊富な経験を基に、Obsidian Security社の提供する高度なセキュリティソリューションを通じてお客様にとっての信頼性の高い環境を提供します。同社のテクノロジーにより、いかに効率的に脅威を検知し、リスクを管理するかが、今後の企業経営における重要な鍵となるでしょう。
Obsidian Security社の概要
Obsidian Security社は、SaaS環境に特化した脅威発見とリスク管理のソリューションを提供し、設定ミスや不適切な権限管理によるサイバーリスクを緩和します。同社は、Menlo VenturesやNorwest Venture Partnersなどの著名な投資家による出資を受けており、累計で約1億1950万ドルの資金調達を実施しています。詳細については、
Obsidian Security公式サイトをご確認ください。
テリロジーの成長と未来
株式会社テリロジーは1989年の設立以来、セキュリティ、ネットワーク、モニタリング、ソリューションサービスに携わり、300社を超える顧客に対して最適なテクノロジーを提供しています。顧客のニーズに応じたハードウェアからソフトウェア、サービスの展開は、現代の変化に対応するための強力な基盤となっています。今後もテリロジーは、Obsidian Securityの製品を通して企業のSaaS環境を保護し、安全かつ信頼できる社会の実現に貢献していくことでしょう。