東京演劇アンサンブルが贈る新たな物語
2025年5月16日から5月18日まで、あうるすぽっと(豊島区東池袋)において、石原燃作の戯曲『彼女たちの断片』が再演されることが決まりました。これは、岸田國士戯曲賞の最終候補に挙がった作品でもあり、初演から早くも再び舞台にかけられる期待作です。
性と生を巡る女性たちの夜
この物語は、女子大生の多部が直面する避妊と中絶の現実を描いたものです。多部は望まない妊娠に苦しみ、友人のみちるの助けを借りて中絶薬を取り寄せる決断をします。彼女が抱える葛藤や、周りの女性たちが織り成す会話を通じて、日本の生殖に関する現状や女性の権利について考えさせられます。
物語の舞台は、みちるの母の同僚である晶の家です。中絶薬を使った後の2日間の夜、多部と彼女を支える女性たちが刻む緊張感あふれる時間が描かれています。このストーリーは、単なる一個人の経験ではなく、女性たちが直面するさまざまな社会問題も浮き彫りにしていきます。
演出とキャスト
石原燃が手掛けたこの作品は、演出を小森明子が担当します。出演には洪美玉、原口久美子、永野愛理など実力派の女性たちが揃っており、彼女たちがどのようにこの物語を表現していくのか、非常に楽しみです。また、音楽には国広和毅が加わり、舞台をより一層盛り上げることでしょう。舞台美術や音響などのスタッフも豪華で、舞台全体が高いクオリティで仕上げられることが期待されます。
チケット情報
チケットは現在、カンフェティにて販売中です。一般チケットは4,300円、U30(30歳以下)向けの特別料金は3,000円です。また、カンフェティ会員になると、一般4,300円が3,300円になる特典も用意されています。これは特に若い観客にとって素晴らしい機会です。
公演の詳細やチケット購入は公式ホームページを通じて確認できます。
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最後に
『彼女たちの断片』は、現代社会における女性たちの声を反映した重要な作品です。多くの人々が、この作品を通じて自らの経験と向き合うきっかけを得られることでしょう。あなたもぜひ、あうるすぽっとで彼女たちの物語を体感してみてください。