被爆者の記憶継承を目指す新たな協定が誕生!
2026年6月22日、東京都杉並区の大学生協会館で、全国大学生協連(以下、全大生協)と認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(以下、ノーモア・ヒバクシャ)の連携協定が締結されました。この協定は「原爆体験の記憶遺産を未来へつなぐ」ことを目的としており、被爆者の経験やそれに関連する資料を次世代に引き継ぐことを重視しています。
背景と目的
被爆から80年が経過し、現存する被爆者の平均年齢は80歳を超えています。彼らが直接その経験を語ることができる時間が限られている中で、記憶の重要性が高まってきています。この協定では、両団体が協力し、被爆者の証言や歴史的な資料を「記憶遺産」として保存、そして活用し続けることを目的としています。
代表者の声
締結式には、両団体の代表者が出席し、それぞれの見解を述べました。継承する会の濱住治郎代表理事は、「これからは残された手記や資料、証言記録をどう活かすかが鍵です。学生たちと共に、核兵器も戦争もない社会を目指す活動を広げていきたい」と意気込みを語りました。
また、全大生協の武川正吾会長理事は、「若い世代がこの記憶を受け継ぎ、未来にわたって平和について考え続けることが大切です」と協定の意義を強調しました。
連携項目と活動内容
協定の内容として、以下の5つの連携事項が定められました。
1. 被爆者の証言の収集、保存、活用
2. 平和や人権に対する関心を喚起する学習機会の創出
3. 地域に根ざした継承活動の推進
4. ノーモア・ヒバクシャの活動支援
5. その他、協定の目的に沿った取り組みを実施
これらの活動は、全大生協がすでに実施している「Peace Now!」といったプログラムとも連携し、実際の学びを深めるものです。
未来に向けて
協定の締結を通じて、学生たちの主体的な学びを促進し、被爆体験を継承する社会づくりが進められます。今後は、特に被爆者運動についての展覧会やシンポジウムが計画されており、それを通じて多くの人々がこの重要なテーマにアクセスできる機会が提供される予定です。
学生代表として出席した全国大学生協連の学生委員長、佐藤佳樹さんは、「知り、知らせ、考え、行動するのが私たち学生の役割です。この協定を通じて全国で平和に関する活動を広げていきたい」と抱負を述べました。
まとめ
この連携協定は、被爆体験や核兵器廃絶運動の歴史を「過去の出来事」としてではなく、現在そして未来を生きるすべての人々が考え続けるべき重要な財産と位置づけています。両者は、世代を超えた継承の取り組みを進めることで、未来に向かう歩みを加速させていくことでしょう。