鹿児島荷役海陸運輸がSNSで人材採用に成功
鹿児島県に本社を置く鹿児島荷役海陸運輸株式会社は、激戦区となった物流業界において、SNSを活用することで若手人材の確保に成功しました。同社は特に港湾荷役作業員の採用に苦戦していましたが、SNSを通じた直接採用手法を導入したことで、年間の応募数を従来の2件から24件にまで増加させました。これは、従来の求人ナビ媒体に依存することなく、より効果的に若年層にアプローチすることを可能にしました。
港湾荷役作業員の現状
近年、国土交通省の調査によると、港湾荷役作業員の有効求人倍率は約5倍に達し、全職業平均の1.14倍を大きく上回るという厳しい状況です。このため、物流業界では人手不足が深刻化しており、若手人材の確保が業界全体の課題となっています。また、港湾労働者の平均年齢も43.6歳に上昇しており、高齢化が進んでいます。このままでは現在の労働力が減少するため、若い世代の雇用促進が急務とされています。
若者へのアプローチ
鹿児島荷役海陸運輸は、SNS発信を通じて、若者に向けた企業の魅力を伝えることに力を入れました。特に、未経験者歓迎の情報や、年収、資格取得支援制度など、手厚い支援を前面に押し出した内容でSNS上で認知度を高めました。総務部の福留氏は「大手媒体では伝えきれなかった働きやすさをしっかりと打ち出せたことで、応募者の興味を引くことができた」と語っています。
施策の詳細
主な施策の一つは、自社の採用サイトの改善です。応募しやすいサイトを目指し、構成を見直し、エリアターゲティングや情報発信をデータに基づいて行うことで、『候補者体験』の質を向上させました。SNSからの流入を増やすため、月次ミーティングを通じて方向性を確認し、進捗を共有するなど、継続的な改善にも力を入れました。この結果、若手人材の入社が実現しました。
成果と今後の展望
導入後の応募状況は見違えるほど改善され、過去に比べて応募数が12倍に増加し、特に20代から30代の割合が多くなったことで、港湾作業員部門の若手人材の確保に成功しています。また、応募者の意識も変わり、「未経験でも成長したい」という前向きな姿勢を持つ人材が増加しています。
福留氏は「採用にはコストがかかるが、若手人材を獲得するための初期投資は必要」と述べ、今後も引き続きSNSを活用した採用活動を続けていく意向を示しています。
SNS活用の重要性
同社が導入したSNSを活用した直接採用ツール『Chokusai』は、企業が求める人材に直接求人情報を届けることができる画期的なサービスです。これにより、求人ナビ媒体では出会えないようなミスマッチを防ぐことができます。特に、深刻な人手不足が続く運送業界では、優秀な人材を効率的に見つけるための強力な武器となるでしょう。鹿児島荷役海陸運輸の取り組みは、他の企業にとっても参考となる成功事例です。