新たなセキュリティの幕開け!
AI技術の進化が急速に進む中、その安全性も同様に強化される必要があります。日本のワイセキュア株式会社(WiSECURE Inc.)は、2025年に開催される「IT Week【秋】」で、新しいAIコンピューティングセキュリティソリューションとして、世界初の高速M.2型ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を発表しました。この製品は、AI主権管理やデータセキュリティの強化を目的としています。
M.2 HSMが求められる理由
エッジコンピューティングデバイスとAI計算に使用されるデータが、ハッカーにとって魅力的なターゲットとなっています。最近のサイバー攻撃では、エッジデバイスやAIサーバーへの侵入後に、さらに大きなコアシステムへと横展開する手法が増加しています。これにより、デバイスの不正操作やトレーニングデータの盗取が行われ、結果としてインフラの破壊、企業の知的財産の流出、さらには社会全体の安全に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
デジタル主権の観点からも、AIによる重要技術データの大規模な漏洩は、企業の技術の発展を支える基盤そのものを危うくしかねません。このような状況を受け、米国や欧州各国、日本においても各種のセキュリティ対策の強化が急務とされています。
先進的なセキュリティ機能を兼ね備えたM.2 HSM
ワイセキュアのM.2 HSMは、エッジコンピューティングデバイスおよびサーバー向けに設計されたコンパクトなハードウェアセキュリティモジュールです。高性能の鍵管理機能やデータの暗号化・復号機能を備え、量子コンピュータに対しても耐性のある暗号化方式をサポートしています。また、NVMe SSDの普及にあわせて、M.2スロットを利用することで、複数のモジュールをスタッキングし、高速な暗号処理効率を実現できます。
私たちが注目すべきは、M.2 HSMによって可能となる様々な応用です。具体的には、AIモデルの保護、ファームウェアの改ざん防止、データベースの暗号化、デバイス証明書の発行、アイデンティティ認証、デバイスデータの暗号化、アクセス制御、安全な通信などが含まれます。
M.2 HSMの特長
- - 高速暗号処理: AESハードウェアアクセラレーションを活用し、高速な暗号化・署名・認証を実現。また、RSAやECCにも対応。
- - 強固な物理セキュリティ: コア鍵を物理的に隔離保護することで、リモート侵入や改ざんを防ぎます。
- - 高い拡張性: 一台のデバイスで複数のHSMを同時に動かせるため、処理能力の拡張が可能です。
- - 次世代量子攻撃に対応: ポスト量子暗号に対応したチップを使用して、未来の攻撃にも備えています。
グローバル展開と今後の展望
ワイセキュアは、長年の暗号技術およびハードウェアセキュリティに関する専門知識と実績を活かして、M.2 HSMを開発しました。今回の発表をきっかけに、日本国内のみならず国際市場へも積極的に展開していく方針です。これによって、台湾の半導体産業や電子産業の強みを活かしながら、日本を拠点にさらなる成長を目指します。
お問い合わせ
製品やAI/エッジセキュリティ対策についてのご相談は、以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
[email protected]
会社概要
- - 会社名: ワイセキュア株式会社|WiSECURE Inc.
- - 代表者: 目代陽孝
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーCIC Tokyo, 15F
- - 事業内容: 暗号モジュール(HSM)、データ保護ソリューション、身分認証ソリューション、安全設計サービス
- - 公式サイト: WiSECURE
AI社会に必要不可欠なセキュリティ対策を強化するM.2 HSMの登場は、私たちの未来を守る一歩です。