エッジAIの最前線を行くTokyo Artisan Intelligenceの新たな挑戦

Tokyo Artisan Intelligenceの最新資金調達

2023年、神奈川県に本社を置くTokyo Artisan Intelligence株式会社（TAI）が、総額約11.1億円の資金調達を実施しました。この調達により、鉄道や製造業など、厳しい環境でのAI操作を安定させるエッジAIプラットフォーム「SEASIDE-R6」の次世代版が開発されます。今回の資金調達は、JR東日本コンサルタンツ株式会社および九州旅客鉄道株式会社との資本業務提携により実現しました。

エッジAIプラットフォームの革新

TAIは、エッジAIという技術を駆使し、クラウドを介さずに端末側でAIを実行する新しいコンピュテーション技術の開発を進めています。この技術は、特に電力消費を抑えつつも高精度を維持することができるため、様々な産業に応用可能です。特に、今後展開される「SEASIDE-R6」では、再構成可能なAI半導体チップを搭載することで、AIシステムの性能を大幅に向上させることが可能になります。

解決する課題

近年、AIの高負荷処理に伴う熱問題が顕在化していますが、TAIはこの課題を解決するために、FPGA技術を導入した再構成可能な半導体チップの設計・製造に着手します。このチップは、顧客のニーズに応じた特化型回路を提供し、余分な処理や回路を無駄にせず、効率的なAI処理を実現します。これにより、より多くの業界で安全性と効率性が向上することが期待されています。

人材強化と事業拡大

また、TAIでは来年度からの量産体制の構築に向けて人材の強化も進めています。これにより、エッジAI事業のさらなる展開が期待されます。特に、テクノロジー開発においては、多様なニーズに応えるための柔軟性が求められます。

信頼と期待の声

TAIのCEOである中原啓貴氏は、この資金調達を「事業実績と独自のノウハウが高く評価された結果」と位置づけています。彼は、エッジAI技術を駆使して取組む社会課題解決へ向けた意気込みを語りました。また、三井住友海上キャピタル株式会社の白松昌之氏は、TAIの卓越した技術力が将来の成長に寄与するとの期待を示しています。

会社概要

Tokyo Artisan Intelligence株式会社は、2020年に設立され、多様なニーズに応じたエッジAIソリューションを提供する企業です。今回の資金調達においても、その革新的なアプローチが評価されました。

URL: https://tokyo-ai.tech/

TAIのエッジAI技術の進化は、今後も私たちの日常生活やビジネスに革新をもたらすことでしょう。地域の発展と共に、TAIの未来に目が離せません。