国立文楽劇場で『曾根崎心中』特別公演開催
日本の伝統芸能、人形浄瑠璃文楽の名作『曾根崎心中』が、国立文楽劇場で特別公演として上演されます。この機会に、文楽の世界を体験してみてはいかがでしょうか。
公演概要
この公演は、2023年9月6日から10月14日まで行われ、特にCプロでは『曾根崎心中』が上演されることが注目です。文楽の中でも特に人気の高いこの演目は、実際に起こった心中事件を題材にしており、観客を引き込む物語が特徴です。
また、同公演では他にも多彩な演目が予定されており、AプロやBプロも楽しむことができます。特に、Cプロの上演スケジュールは以下の通りです。
前半: 9月6日〜25日 開演18時(終了20時予定)
後半: 9月26日〜10月14日 開演11時(終了13時15分予定)
『曾根崎心中』の魅力
本作は、1703年に近松門左衛門によって書かれた作品で、心中事件を描いた「世話物」というジャンルの先駆けです。当初は上演が途絶えていましたが、戦後には文楽や歌舞伎で復活し、現在に至るまで多くの人に愛されています。
特に見逃せないのが、天満屋の段でのドラマティックなシーンです。19歳の天満屋お初と、25歳の手代徳兵衛の心中の覚悟を問う場面は、文楽での表現力が際立っています。この瞬間を目撃することで、文楽独特の伝統美を体感できます。
文楽と歌舞伎の違い
また、文楽と歌舞伎の違いを感じながら観賞することもできるのが、この『曾根崎心中』の魅力です。人形による演技はもちろん、語りの部分も太夫の声によって、物語が進行していきます。こうした表現方法は、観客に新たな感動を与えます。
チケット情報
観客の皆様が興味を持ちやすいよう、チケット料金もリーズナブルに設定されています。チケットは以下の通りです。
- - Aプロ: 一般6,000円(学生4,200円)
- - Bプロ: 一般6,700円(学生4,600円)
- - Cプロ: 一般6,000円(学生4,200円)
チケットの予約は、国立劇場チケットセンターで行なっています。電話予約やインターネット予約が可能ですので、興味のある方はぜひお早めにお申し込みください。
まとめ
今、映画『国宝』で再注目されている『曾根崎心中』。その迫力ある舞台を、生の劇場で体感することができる貴重な機会です。日本文化の奥深さを感じるために、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。心に残る体験が待っています。