字幕でつなぐ交流
2025-05-12 18:44:35

東急プラザ原宿で聴覚障がい者と外国人観光客をつなぐ「世界に字幕を添える展」を開催

東急プラザ原宿で実施される「世界に字幕を添える展」



2025年5月12日から5月18日まで、東京の東急プラザ原宿「ハラカド」にて、「意思疎通の壁を越える」ことをテーマにした社会実験プロジェクト「世界に字幕を添える展」が開催されます。このイベントは、聴覚障がい者や訪日外国人観光客が日常的に直面するコミュニケーションの問題を解決する手助けを目的にしています。主催は株式会社アイシンで、協力には東急プラザ原宿「ハラカド」や東京都聴覚障害者連盟が関わっています。

「YYSystem」を活用した新しいコミュニケーションの提案



本イベント中、ハラカド内の21店舗ではアプリ「YYSystem」を導入し、音声認識による字幕表示を実現します。このアプリは、聴覚に障がいのある方々の生活をサポートするために開発され、リアルタイムで会話を文字化する機能や、環境音を可視化する機能を備えています。実際に参加した方々からは、「音が可視化されることで、どれほど多くの情報が日常に溢れているのか改めて実感した」といった声も寄せられています。

初日のオープニングイベント



初日に実施されたオープニングイベントには、ろう者俳優の忍足亜希子さんやデフリンピック選手の亀澤理穂さんがゲストとして参加しました。彼らは耳が聞こえることが当然とされる社会の課題について話し、自らの体験を交えたトークを展開しました。「聞こえない人の視点から、日常生活で困難を感じることは多々あります。特に緊急時にアナウンスを聞き逃してしまう不安は大きい」と言及した忍足さんの言葉は、来場者に深く響きました。

様々なシチュエーションでの字幕体験



「世界に字幕を添える展」では、店舗ごとにさまざまなシチュエーションでの音声認識や字幕表示が行われます。たとえば、居酒屋スタンドジャンプでは「字幕相席シート」が設置され、言語の違いや聴覚の障害に関係なく、お互いに楽しめる食事体験を提供します。また、美容室「PEEK-A-BOO」ではiPadを活用し、騒音が多い環境でもスムーズなコミュニケーションを図る取り組みが行われています。

「字幕付き会議イベント」の開催



最終日には来場者から集めた意見を基にした「字幕付き会議イベント」が予定されています。このイベントでは参加者が自由に意見を交換し、ハラカド以外でも字幕を取り入れたい場面を探ります。課題にどう向き合うかを考える良い機会となるでしょう。

未来に向けた一歩



「世界に字幕を添える展」は、ただの技術導入にとどまらず、今後の社会のスタンダードを変えていく重要なイベントです。ハラカドという一つの施設から、聴覚に障がいのある方々や外国人観光客にとって、より過ごしやすい社会を作るためのヒントを得ることができるでしょう。これを機に、多様性を尊重する社会の実現に向けた第一歩として、多くの人々が趣味や創造を楽しむ場となることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 社会実験 YYSystem 字幕

トピックス(グルメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。