若手女性研究者起業支援プログラム「WISER」がGAPファンドを設立
株式会社tayoが運営する若手女性研究者のための起業支援プログラム「WISER (Women In Science Excellence and Revolution)」にて、首都圏の大学と連携し、総額3000万円のGAPファンドを立ち上げました。募集が6月2日に開始され、特に若手女性研究者が自らの研究やアイデアを事業化する過程を支援するための重要なステップとなっています。
ファンド設立の背景
日本において、ディープテックスタートアップの創業者に女性が占める割合は極めて低く、2022年の調査ではその割合が僅か5.9%であることが明らかになりました。これは、13ヵ国中でも最も低い数字で、多くの課題が浮き彫りになっています。また、起業の各ステージを通じて女性の参画が減少する傾向にあるとの指摘もあります。これらの問題を解決し、多様な価値観を持つアイデアを持ち寄ることが、さらなる革新を促すと考えられています。
GAPファンドの目的と支援内容
このGAPファンドの目的は、若手女性研究者に対して事業化支援金を提供し、さらに個別にハンズオン支援を行うことです。支援対象は、研究開発が主な強みの事業を考えている40歳未満の女性研究者です。最大500万円の資金提供の他、オンラインでのメンタリングやアドバイスが受けられる機会も用意されています。採択件数は最大で10件とされており、応募資格のある女性研究者にとって、チャレンジを後押しする絶好の機会です。
女性研究者を支える意義
tayoのWISER統括である土井ゆりかさんは、今回の起業支援プログラムを通じて、女性研究者が自らのアイデアを具体化し、事業の可能性を広げる手助けができることに大きな意義を感じています。アジアにおいても低い女性の起業率を改善し、社会におけるジェンダーギャップの解消に貢献することが、今の社会には求められていることです。
少しでも興味がある方、または自分の研究を事業化したいと思っている女性研究者は、この貴重な機会を逃さず、積極的に応募してみてください。支援を通じて、一緒に未来のイノベーションを作り出しましょう。
応募方法や詳細
GAPファンドの詳細や応募方法については株式会社tayoの公式ウェブサイトやGTIEのプレスリリースを参照してください。このプログラムは東京都が推進する「TOKYO SUTEAM」にも認定されており、地域全体での支援や取り組みが期待されます。
女性の力で、ディープテックの未来を切り拓く一歩を踏み出してみませんか?