エル・システマジャパン『活動報告書 2024年度』が発表
一般社団法人エル・システマジャパンが、2024年度の活動報告書を公表しました。この報告書では、2024年4月から2025年3月までの活動内容とその成果について詳しく説明されています。エル・システマは、無償で参加できる音楽教育を通じて、子どもたちの成長をサポートするプログラムで、特に被災地での活動が注目されています。
活動の歴史と拡大
エル・システマの活動は、2012年に東日本大震災の影響を受けた地域で始まりました。その後、このプログラムは被災地以外や障害のある子どもたち、さらには児童養護施設に住む子供たちへと広がりを見せています。この成長は、国内外の多くの方々の支援のおかげです。
2024年度も、エル・システマジャパンは以下の3つの支援を柱に活動を進めました。
1.
子どもオーケストラや
子どもコーラスを通じた直接支援
2. 学校を通じた部活動支援や音楽授業の支援
3. 楽器の購入、修繕、無償貸与を含む総合的支援
こうした活動により、約2,400人の子どもたちが支援を受けることができました。
2024年度のハイライト
活動報告書では、特に印象的なイベントについても触れています。相馬、大槌、駒ヶ根、舞鶴での毎年恒例となる主催コンサートや、神奈川と東京の3つの児童養護施設で進行中の「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」に関する情報が盛り込まれています。これらのプロジェクトでは、フェローオーケストラとの共演も行われており、参加する子どもたちの練習風景や成果を写真と共に紹介しています。
また、支援金の使途についても透明性があり、地域の音楽教育の発展に寄与する様々な方法が解説されています。報告書のデザインは、エル・システマジャパンのブランディングを担当しているデザイナー、舟越一郎教授が手がけています。
未来への展望
報告書は又、2025年度に予定されている大阪・関西万博でのステージ経験やカナダのエル・システマ団体との交流、韓国からの招待を受けた音楽活動についても触れています。こうした国際的な交流が子どもたちの音楽の経験をより豊かなものにし、国を超えてつながる体験に繋がることが期待されています。
参加方法と支援
エル・システマジャパンの活動に興味を持った方は、ぜひ公式ウェブサイトをご覧いただき、ご理解とご支援をいただければと思います。音楽を通じて子どもたちの可能性を広げる一助となることができます。今後の活動においても、エル・システマジャパンの取り組みとその成果を多くの方に知っていただきたいと思います。エル・システマの理念は、音楽を通じて誰もが自由に自己表現できる共生社会の実現を目指しています。これからもこの活動を通じて、より多くの子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えていくことを期待しています。