全国173病院の電子カルテ情報を見える化
ミーカンパニー株式会社は、全国173の病院が更新期を迎える2025年に、電子カルテの導入・更新年月を可視化したデータセットの提供を開始しました。このデータは、主に医療ICT企業や電子カルテメーカー向けに、商談や営業戦略の立案に役立つ実用的なツールとなっています。
更新期の病院を先読みする仕組み
電子カルテは一般的に導入から5年から7年後に更新が必要とされるため、ミーカンパニーは2020年に導入された173の病院を特定しました。これにより、2025年に更新が検討される病院を先取りし、営業の焦点を定めることができるのです。
これらの情報は、病院の公式ウェブサイトに掲載された「お知らせ情報」を基に独自に収集したもので、病床規模や診療科、地域別に集計されています。これにより、今後数年間でどの地域がリプレイス需要を持つかをジオグラフィカルに把握することができます。
問題を可視化する新たな試み
「リプレイス需要の実像」を分析した電子カルテの更新期レポートは、無料で公開されています。このレポートには、病床規模別や診療科別、都道府県別に新規導入や更新件数がまとめられており、今後の営業戦略や商談準備に役立つデータがコンパクトに提供されています。
一方で、財務指標のビッグデータ解析を行うSCUELは、医業収益や経常利益といった情報をもとに、病院の経営体力を考慮したアプローチの設計も可能にしています。これにより、提案が受け入れられないリスクを軽減することが期待できるのです。
汎用性の高いデータフォーマット
さらに、SCUELのデータセットはCSV形式で提供されるため、既存の病院マスタに容易に統合可能です。特別なシステム開発や複雑な連携作業は必要ないので、導入が非常にスムーズです。具体的な料金については、ミーカンパニーの公式ウェブサイトを通じてお問い合わせが可能です。
迅速な情報収集が可能なSCUEL
SCUELは、5年以上前から医療機関のウェブサイトに掲載されるお知らせ情報を収集・蓄積してきた実績があります。これらのデータをAIで解析することで、電子カルテの導入・更新時期を時系列で把握するデータベースを構築しています。さらに、電子カルテの導入状況だけでなく、入院・外来患者数の推移や病棟の築年数といった情報もデータベースに含まれるため、客観的な基盤に基づいた医療機関へのアプローチが可能になります。
ミーカンパニーの理念
ミーカンパニーは、「データでこれからの日本の医療・介護を支えること」を理念に掲げ、地域包括ケアシステムの実現や患者と医療、家族と介護をつなぐデータベースを構築してきました。医療機関や薬局、介護関連の情報を網羅する「SCUEL®(スクエル)データベース」の提供を通じて、医療現場に新たな視点をもたらし続けています。今後もさらなる活躍が期待されるミーカンパニーの取り組みに注目です。