イオンディライト、東南アジアでの人材育成の新たな拠点
日本をはじめ、経済先進国が現実的に直面している労働力不足。この厳しい状況に対し、急速に経済成長を遂げている東南アジアでは、海外就労を希望する若者が増加しています。こうした状況を受け、イオンディライト株式会社は東南アジアからの人材の招聘と育成を進める取り組みを発表しました。この取り組みは、アジアに共通する“外国人材の採用・育成プラットフォーム”の構築を目指しています。
インドネシアに設立された教育機関「ADN」
イオンディライトは、2025年6月にジャカルタに「PT.ADN Artisan Academy」(インドネシアイオンディライト職人学院)を設立しました。この教育機関は、医学中心の学びを提供するだけでなく、採用と教育を密接に結びつけたプログラムを展開します。これにより、日本で求められるサービススキルを事前に学ぶことができ、入社後のスムーズな移行が図れるようになります。
現在、ADNでは第1期生として17名が在籍しており、彼らは「特定技能1号」に必要な語学、技能、文化の3つの分野を学んでいます。生徒たちは年内中に全カリキュラムを修了し、日本での就労を目指します。
特定技能外国人の採用拡大
2025年8月、イオンディライトは新たに42名の特定技能外国人をインドネシアから採用しました。これにより、同制度を利用した採用者数は累計で223名に達しました。これら人材は「ビルクリーニング」と「飲食料品製造業」の分野で活躍予定です。さらに、当社は採用分野を広げることで、今後も外国人材の積極的な採用を続けていく方針です。
新入社員たちの中には、初めて当社に迎え入れられた人材も含まれ、活動の幅が広がっています。彼らは新たな価値観とスキルを携えて、企業の発展に寄与することが期待されています。
安全かつ安心な職場環境を提供
日本国内の労働力不足が続く中、イオンディライトはこの課題に対処すべく、アジアの成長市場に目を向けています。同時に、ASEAN地域を含むより広範な視野で持続可能な人材戦略を展開。これにより、将来の社会インフラを支える企業としての責任を果たしていく考えです。
教育機関ADNは、高品質なサービスを提供できる人材育成を行い、雇用の側面でも地域への貢献を目指しています。これからの日本、さらにはアジア全体の労働市場を支えるため、同社の取り組みはますます重要となってくるでしょう。
まとめ
イオンディライトの「PT.ADN Artisan Academy」は、外国人材の採用と育成を一体化させる新たな試みです。日本とアジアを繋ぐ架け橋として、赴任する若者たちが安心して働ける環境を提供し、企業の発展に貢献することを目指します。これにより、今後も日本と東南アジアの関係がより一層深まることが期待されます。