家庭の油回収拡大
2025-05-12 14:34:04

家庭系廃食用油回収キャンペーン、世界陸上を契機にさらなる展開へ

東京都の家庭系廃食用油回収キャンペーンとは



東京都は、家庭から出る廃食用油の回収拡大に向けた取り組みを開始しました。これは、2025年5月から始まる「家庭の油 回収キャンペーン」と連携して進められています。このキャンペーンは、持続可能な社会の実現を目指し、家庭での使用済みの油を資源として再利用するという重要な活動です。

世界陸上を機にした取り組み



この取り組みは、2025年に東京で開催される世界陸上を契機として進められます。200を超える国から2,000人以上のアスリートが集まるこの国際的なイベントに向けて、東京都は特別なキャンペーンを展開します。回収された廃食用油は、日揮ホールディングス、コスモ石油、そしてレボインターナショナルが出資するSAF製造事業会社であるSAFFAIRE SKY ENERGYで利用され、持続可能な航空燃料(SAF)として精製されます。この取り組みによって、航空機からのCO2排出削減が期待されています。

各社の役割と取組み



このキャンペーンには、東京都、日揮HD、コスモ石油、レボインターナショナルの3社が協力しています。東京都は区市町村や都庁に回収所を設け、広く市民に参加を呼びかけます。日揮HDは回収に必要な備品の発注を担当し、レボインターナショナルが実際に廃食用油を回収します。SAFFAIRE SKY ENERGYでは、国内唯一の大規模SAF製造設備を利用して、この廃食用油を精製し、航空燃料として再生します。

今後、コスモ石油が供給するこのSAFの一部は、羽田空港でも使用される予定です。これにより、東京都は航空燃料のサステナブルな供給体制を更に強化していきます。

実施詳細とメッセージ



実施期間は2025年5月2日から10月31日までの約6ヶ月間です。都内約80か所に回収場所が設けられる予定で、具体的な場所については東京都環境局や各区市町村の公式サイトで確認が可能です。

この取り組みを通じて、家庭から出る廃食用油を適切に回収し、さらに価値のある資源として活用していくことが可能になります。また、東京都は市民に対して、廃食用油の回収が地球環境に与えるプラスの影響を伝える重要な役割を果たしていくでしょう。

まとめ



「家庭の油 回収キャンペーン」は、企業、自治体、そして市民が協力し合うことで持続可能な未来への第一歩を踏み出すプロジェクトです。世界陸上と連携したこの取り組みが、広く認知され、参加が促進されることで、より多くの家庭が廃食用油回収に参加することが期待されています。私たち一人ひとりの参加が、環境に優しい社会を育てていくのです。


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