デヴィッド・ボウイの遺作ミュージカル『LAZARUS』日本初演の魅力を探る!
デヴィッド・ボウイといえば、ロック界に燦然と輝く伝説的なアーティストであり、その影響力は音楽界にとどまらず、ファッションやアート、文化の分野にも広がっています。この度、彼の遺作となるミュージカル『LAZARUS』が日本で初めて上演されることが決定しました。この作品は、ボウイ自身が音楽と脚本に携わったもので、彼の独特な世界観が色濃く反映されています。
ボウイが描く宇宙人の物語
『LAZARUS』は、ボウイの映画『地球に落ちて来た男』を基にした作品です。プランを立てられず、地球に閉じ込められた宇宙人トーマス・ニュートンの物語が描かれます。彼は地球において酒に溺れ、かつての故郷に帰ることもかなわず、謎の少女との出会いを通じて自らの運命を見つめなおしていきます。この深遠な物語は、観る人にさまざまな感情を呼び起こすことでしょう。
日本版の演出
演出は白井晃が担当しており、彼は英語の作品を日本語に翻訳して上演する才覚を持っています。主人公ニュートン役には、ボウイに憧れた松岡充がキャスティングされており、謎の少女役には豊原江理佳が選ばれました。劇中には、ボウイの名曲もふんだんに盛り込まれ、全17曲が観客を圧倒することでしょう。音楽はすべて英語で奏でられるため、ボウイの真髄を体感できること間違いありません。
音楽鑑賞会の模様
開幕に先立ち、5月14日には東京・ミッドタウン八重洲で「デヴィッド・ボウイ『楽曲鑑賞会』スーパー・オーディオ・ライブ」が開催されました。音楽評論家の立川直樹によるボウイの音楽やその背景に関する解説が行われ、来場者は高性能オーディオ機器を通じてボウイの楽曲を贅沢に楽しむことができました。
立川氏は「『Lazarus』は音楽劇として大変斬新な作りになっている」と語り、作品の魅力を伝えました。鑑賞会では、『Lazarus』や『Space Oddity』、さらには『Starman』など名曲が次々と流れ、会場は彼の音楽で満たされました。
ボウイの魅力は時代を超えて
立川氏は、「ボウイは時間やジャンルを超越したアーティストで、彼の音楽には独自の美意識が宿っています」と熱く語ります。彼の作品は、世代を超えて多くの人々を魅了し続けているのです。『LAZARUS』もまた、音楽や芝居など様々な要素が交錯し、観客に深いメッセージを伝えます。
上演情報
『LAZARUS』は、5月31日から6月14日までKAAT神奈川芸術劇場で公演される予定です。また、6月28日から29日には大阪でも上演されることがアナウンスされています。チケットは現在販売中で、すでに多くのファンから期待の声が寄せられています。ぜひこの機会に、デヴィッド・ボウイが描き出した宇宙的な物語の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
公式サイトでは最新情報やチケットの詳細も公開されていますので、チェックしてみてください。ボウイの音楽が織り成すこの素晴らしい舞台を見逃す手はありません。