OOH広告の新たな評価法
2025-10-16 15:09:49

サントリーのOOH広告価値を可視化:デジタル手法の新たな挑戦

サントリーのOOH広告価値を可視化:デジタル手法の新たな挑戦



2024年10月から2025年7月にかけて、サントリーホールディングス株式会社が出稿する交通広告や屋外広告(OOH)を対象に、デジタル交通広告(DOOH)の評価指標を用いて広告価値の可視化を目指す実証実験が行われます。これは、株式会社LIVE BOARD、NTTドコモ、電通アドギア、電通が手を組んで実現するものです。

1. 背景と意義


日本の広告市場では、OOHは依然として重要な役割を果たしていますが、その効果を測定する明確な指標が存在していないため、広告主は正確な評価が困難な状況です。今回の実証実験は、DOOHで用いられるインプレッションやリーチ、フリークエンシーといった指標をOOHに応用し、広告の効果を科学的に測る試みです。こうした取り組みは、広告主が求めるPDCAプランニングの実現に向けての大きな一歩となるでしょう。

2. 実証実験の進め方


この実証実験では、サントリーが出稿した広告を中心に、日本全国の900媒体以上、180路線以上の交通広告を対象にします。具体的には、以下の2つの方法で広告の効果を計測します。

(1) アクチュアル計測


ドコモが保有するデータを活用し、広告の接触回数や視認者数を計測します。「モバイル空間統計」や「docomo Sense」を活用することで、リアルタイムでのインプレッション、リーチ、フリークエンシーを算出し、それらのデータをもとにOOH広告の評価を行います。

(2) インパクトの計測


広告が視聴者に与える影響を計測するために、対象エリアでアンケート調査とスコアリングを実施します。新宿や渋谷などの主要都市に加えて、仙台や福岡などの地方都市でも視聴者の広告へのイメージを評価します。これにより、広告がどのように視聴者に訴求しているかを数値化することができます。

3. 実施結果と期待される影響


実証実験の結果は、広告商材の効果測定にとどまらず、今後のOOH広告に対する新たな評価指標の確立へとつながるでしょう。広告価値の可視化が進むことで、広告主は投資対効果をより明確に把握できるようになり、効率的で効果的なメディアプランニングが可能となります。

4. パートナー企業の役割


LIVE BOARDはDOOHの販売に関するノウハウを提供し、ドコモはその持つ大規模なデータベースを活用します。電通アドギア及び電通は、広告プランニングと効果測定の専門知識を活かして本実証を支援します。それぞれの企業の強みを生かした協力体制が新たな広告評価モデルを生む期待が寄せられています。

このように、サントリーのOOH広告に対する新たな評価基準が形成されることによって、今後の広告業界に大きな影響を与えることが見込まれています。デジタルとアナログが融合した新しい広告の在り方に、注目が集まることでしょう。


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