年末の大掃除、実施率が低下中!
2025年も押し迫り、日本の伝統行事として知られる年末の大掃除が近づいてきました。しかし、株式会社セレクトラが行った調査によると、今年の年末に「大掃除をしない」と回答した人が全体の25%を占め、注目の数字となっています。
調査は2,000人を対象に実施され、年末の大掃除に対する意識や習慣の変化が浮かび上がりました。 具体的には、61%の人が「プロに大掃除を依頼することに興味がない」と答え、自己掃除意識の強さが見えます。
大掃除を「しない」と答えた理由
「大掃除をしない」と答えた491人にその理由を尋ねたところ、以下のような回答が寄せられました。
1. 特に「大掃除」として関連付けていない(206人)
2. 定期的に掃除をしているので問題ない(150人)
3. あまり掃除をしない(133人)
4. 大掃除は他の季節に行う(64人)
5. 忙しくて時間がない(43人)
6. 人が来る時のみ掃除する(34人)
この調査結果から、年末特有の掃除の意味合いが薄れてきていることが伺えます。繁忙な12月に掃除にかける時間がないとする意見も多く、ライフスタイルの変化を反映しています。
年代別の大掃除に対する意識
さらに年代別に大掃除をしないと回答した割合に違いがあり、特に25歳から34歳の人々では38%が「しない」と回答しました。しかし、65歳以上ではこの割合が9%にまで減少し、世代間の意識の差が明確です。年齢とともに伝統的な習慣の重要感が増す傾向が見て取れます。
プロへのクリーニング依頼の難しさ
大掃除をする際、プロに依頼するかどうかについての質問でも、94%が「自分たちで掃除を行う」と回答しました。なぜプロに頼むことを避けるのか語る中には、「費用がかかる」「他人を家に入れたくない」という日本独特の心理が見られました。
具体的な理由も挙げられ、例えば「出費を抑えたいから」「家がそれほど汚れていないから」「掃除は自分たちでやるべきだと思っている」という意見が多くを占めました。これらは文化や価値観に根ざした考え方と言えます。
プロの掃除サービスに興味を持つ人々
それでも一部の人々からは、プロの掃除サービスへの興味も見られます。「プロに掃除を依頼してみたい」と考える人は39%に上りますが、その大半が自宅の特定の場所、特に「レンジフード」や「エアコン」の清掃を希望していることがわかりました。
注目の清掃箇所
- - 台所のレンジフード・換気扇(141票)
- - エアコン(97票)
- - 浴室(70票)
これらは通常の掃除では手が届きにくい部分であり、プロの専門技術を必要とするため、選ばれる傾向が見られます。
変わっていく日本の掃除文化
今回の調査によって、年末の大掃除に対する意識が大きく変わりつつあることが浮かび上がりました。従来の「年末には大掃除」という固定観念が薄れ、独自のタイミングで掃除を行うことが一般化してきています。また、プロの掃除サービスへの依存が見られないことからも、自分たちの手で掃除をすることが重要視されています。
新旧の価値観が交差する現代の掃除文化について、私たちはどう向き合っていくのでしょうか。意識改革とも言える大掃除の捉え方の変化を、これからも注視していきたいと思います。