自動車ソフトウェア開発の新時代
日立ソリューションズが、SDV(Software Defined Vehicle)に対応した車載ソフトウェア開発を一層効率化する新しいソリューションを提供開始します。2024年1月15日より、PTC社のALM(Application Lifecycle Management)ツールであるCodebeamerと連携した「循環型テスト自動化ソフトウェア」がその名です。
SDV化の進展と課題
自動運転技術や電気自動車、コネクテッドカーの普及によって、車載ソフトウェアはますます大規模で複雑なものになっています。しかし、その開発プロセスでは、テストサイクルと開発データが異なるツールで管理され、データが分断されるという課題が存在しています。この状態は、品質確保の面で大きな障壁となっており、効率的なソフトウェア開発の妨げとなっています。
新ソリューションの特長
このたび提供される新しいソリューションは、テストデータの一元化とトレーサビリティの強化を目指しています。具体的には、以下の3つの機能によって、ソフトウェア開発プロセスを大きく改善します。
1.
データ分断の解消: テストサイクルと開発プロセスをシームレスに連携させることで、進化するソフトウェアの更新に迅速に対応します。
2.
品質不良の早期検知: テスト結果をリアルタイムで監視し、問題発生を事前に察知することで、品質の低下が拡大するのを防ぎます。
3.
生産性の向上: 過去のテストデータの利活用を促進し、再テストや類似ケースの設計の効率を高め、全体の生産性を向上させます。
背景にある市場の動向
自動車業界は、SDV化の波により変革の真っ只中にあります。特に、ソフトウェアアップデートが可能な設計の重要性が増している中、効率的で高品質なソフトウェア開発手法が求められています。日立ソリューションズは、このニーズに応えるため、テストサイクルの自動化が不可欠であると認識しました。
さらに、ユーザーからの要望に基づいて、ソフトウェアの開発と管理を効率化するための「循環型テスト自動化ソフトウェア」が開発されました。これにより、開発現場の声を反映した新しい価値を提供できます。
費用と展望
新ソリューションの具体的な価格は個別見積もりですが、テスト業務の円滑化を目指す企業にとって、先進の選択肢となります。また、2026年1月に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド2026第3回 SDV EXPO 車載ソフトウェア開発展」 にも出展予定です。
結論
日立ソリューションズは、SDV化を見据えた新たな開発プロセス支援を強化することで、安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献していきます。この新しい取り組みによって、今後の自動車ソフトウェア開発がどのように変化するのか、大いに注目が集まるでしょう。