地域課題解決に向けた新しい旅、『ローカルゼブラツアー』の始動
「ローカルゼブラツアー」は、地域課題に取り組む実践者たちと直接対話しながら、体感型のプログラムを通じてみんなで学び、考えるツアーです。地域に根ざした事業を共同創業している株式会社NEWLOCALと、株式会社Zebras and Companyが協力して企画したこのツアーは、地域の実情を深く理解し、参加者自身が地域課題解決に寄与できるような視点を育てることを目的としています。
地域課題の現状
日本各地で直面している地域課題は、決して他人ごとではありません。2024年に発表された分析によると、全国の約744自治体が2050年に若年女性人口が半減する「消滅可能性自治体」とされ、多くの地域が直面する将来的な課題を浮き彫りにしています。さらに、空き家の数は900万戸を超え、空き家率は13.8%と過去最高に達しています。このような現状を踏まえ、地域の経済を支えてきた中小企業の後継者不在率が51.2%に達していることは、地域の活力が急速に失われている証拠です。
都市の担い手たち
しかし、その一方で東京などの都市には、地域を変えたいと切に願う人々が存在しています。「関係人口」と呼ばれる特定地域に定期的に訪れる人々は全国で約1,827万人と推計され、その中の多くが地域の問題に関心を持っています。政府も「地域課題解決事業推進に向けた基本指針」を掲げ、地域課題をビジネスで解決する「ローカル・ゼブラ企業」の創出や人材育成を後押ししています。
ローカルゼブラツアーの目的
このような背景の中で、ローカルゼブラツアーは、地域課題をリアルに体感し、解決に向けた意識を高める場として機能します。参加者は地域での挑戦を通じて得た実践的な経験や、同じ思いを持つ仲間との関係を深められる機会を得ることができます。視察ツアーとは異なり、「見学」ではなく「問い」を持ち帰ることが特徴です。
ツアーでは、地域で事業を営む経営者がその経営理念や実務、さらには苦悩について語ります。具体的には、石見銀山での「生活観光」を実践する松場忠氏や、福島での震災復興に取り組む高橋大就氏、鹿児島での地域エコシステムを育てる古川理沙氏が登場し、参加者と直接対話をしながら、お互いの視野を広げていきます。旅を通じ、参加者は日常では得られない貴重な視点を手に入れることでしょう。
ツアーの構成と今後の予定
ローカルゼブラツアーは、2泊3日の体感型プログラムとして実施され、各地域ごとの特色に焦点を当てて行われます。以下は今後の開催予定です:
- - 島根(石見銀山・大森町/温泉津) 2026年9月24日(木)〜26日(土)
- テーマ:生活観光と地域一体型経営(空き家再生・生活観光)
- ホスト:松場忠氏(石見銀山 群言堂)
- - 福島(浜通り) 2026年11月14日(土)〜16日(月)
- テーマ:ゼロからのまちづくり・官民連携(震災復興)
- ホスト:高橋大就氏(NoMAラボ)
- - 鹿児島 2026年12月4日(金)〜6日(日)
- テーマ:食・教育と地域エコシステム(事業承継・担い手育成)
- ホスト:古川理沙氏(そらのまち)
詳しいお申し込み方法やプログラムの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。参加者がどのような新しい視点を持ち帰るのか、今後の展開から目が離せません。地域課題に真正面から取り組む人々が集まるこの旅が、さらに多くの挑戦者を生むことを願っています。