賃上げ実施調査
2025-12-05 11:11:38

中小企業の賃上げ実施調査、約6割が効果を実感せず

中小企業の賃上げ実施調査、約6割が効果を実感せず



フォーバルGDXリサーチ研究所が行った「2025年度第2回中小企業経営実態調査」では、中小企業における賃上げの実施状況とその効果についての結果が報告されています。興味深いことに、賃上げを実施した企業の約60%がその効果を実感できていないという調査結果が出ました。

調査背景


政府は戦略的に中小企業の賃上げを促進するため、業務改善助成金の拡充や、賃上げ促進税制を利用した支援強化を行っています。特に、高市総理は「経済安全保障」と「成長戦略」を提唱し、持続的な賃上げの必要性を強調しています。そして、今年発表された「骨太の方針」では「実質賃金を毎年1%程度増加させる」方針も打ち出されています。

調査結果の概要


調査の結果、賃上げの実施率は高まっていますが、約3割の企業が賃上げを実施できていない実態が明らかになりました。特に賃上げを実施できていない理由のトップは「売上や利益が伸びていないため」となっており、これは39.9%に及びます。これは、経営の安定性が賃上げには重要であることを示しています。

また、賃上げを実施した企業でも約60%がその効果を感じられていないという回答が多く、賃上げの目的や企業の業績との関連性が十分に伝わっていないのではないかと考えられます。

賃上げを実施していない企業の理由


調査では、賃上げを実施していない企業の多くが「売上や利益が伸びないため」に賃上げできないと回答しました。この背景には、エネルギー価格や食品価格の上昇といった経済環境の影響もあるようです。

賃上げの効果と企業の取り組み


賃上げを実施した企業についての調査では、「従業員の定着率や満足度を高めるため」とする意見が73.6%と最も多く、次いで「社会的要請や業界の流れに対応するため」との回答もありました。しかし、賃上げを実施した企業でも、効果を感じたのは約4割に留まり、特に「モチベーションが向上した」と答えたのは85.6%に達しましたが、その半数以上の企業が効果を見極めかねている現状が浮き彫りになりました。

結論と今後の展望


調査結果から、中小企業は賃上げを進める必要性を認識しつつも、実施には売上や利益の成長が不可欠であることがわかりました。長期的な経営戦略として、企業は持続可能な賃上げを実現するためにも、売上の確保や安定した経営基盤の強化に努めていく必要があります。

フォーバルGDXリサーチ研究所について


フォーバルGDXリサーチ研究所は中小企業のGDX(Green Digital transformation)に関する実態を調査・研究し、最新のデータを基に、経営者に向けた情報を提供しています。この研究所の設立目的は、中小企業の成長と、全体の経済活性化を図るためです。


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