銀座で楽しむ漆芸
2025-04-11 13:59:22

並木恒延氏が描く日本の美、銀座での個展開催中!

銀座・和光で開催中の『並木恒延自選回顧展 ーうるし讃歌ー』



5月9日(金)から5月18日(日)まで、東京・銀座のセイコーハウスホールで、漆芸家・並木恒延の個展「並木恒延自選回顧展 ーうるし讃歌ー」が開催されています。この展示は、並木氏にとって4年ぶりのものであり、9回目の個展となります。

並木恒延氏は、蒔絵や螺鈿、卵殻といった日本の伝統的な漆芸の技法を駆使し、独自の作品世界を切り拓いてきました。今回の展示では、これまでの作品を振り返りつつ、特にライフワークとして取り組んでいる人物表現に焦点を当てています。特に注目すべきは、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作『モナ・リザ』を蒔絵で表現した新作です。微笑みを浮かべるその表情は、金粉の蒔き方の変化によって繊細かつ美しく表されており、顔だけでなく両手の表情や存在感も感動的です。

また、代表作の「瀑布」や「時の流れに」といった100号の作品も展示されており、大判の漆パネルが圧巻です。さらに、中小作品や箔絵、素描画、器など、約70点に及ぶ多彩な作品が賑やかに展示されています。

並木氏の作品には日本人の琴線に触れる要素が強く、雄大な風景や身近な自然の美が巧みに描かれています。展示室内には、彼が創り出す壮麗な世界が広がっており、訪れる人々に深い感動を与えてくれることでしょう。

並木恒延氏の経歴


並木氏は1949年に東京都羽村市で生まれました。1973年に東京藝術大学工芸科デザイン専攻を卒業し、1977年には同大学院の漆芸講座を修了しました。その後、師である髙橋節郎氏の指導を受けた彼は、2008年には文化庁の特別派遣在外研修員としてイタリアへ留学し、国際的な視野を広げる機会を得ました。2018年には『月出ずる』で第75回日本芸術院賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る漆芸家となっています。

主な作品は、東京藝術大学、国立工芸館、伊勢神宮、薬師寺などに収蔵されています。彼の作品は、単なる美術品としての価値だけでなく、日本文化の奥深さを感じさせる存在です。

展覧会概要


  • - 期間: 5月9日(金)~5月18日(日)
  • - 会場: セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
  • - 営業時間: 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
  • - 入場料: 無料
  • - 主催: 和光

本展は、漆芸の魅力を身近に感じられる貴重な機会です。銀座にお立ち寄りの際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。日本の伝統的な美と現代アートの融合を体感できることでしょう。なお、今後の催事や営業時間は予告なく変更される場合がありますので、最新情報は公式ホームページやインスタグラムをご確認ください。

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