敏感肌のうるおい危機！保湿効果重視でも持続せず

2025年7月、第一三共ヘルスケア株式会社は、全国の20～40代女性600人を対象に「敏感肌に関する実態調査」を実施しました。その結果、敏感肌の約8割がスキンケアで「保湿効果」を重視していることが明らかになりましたが、驚くべきことに、そのうち83.7％が「保湿ケアをしているのに、うるおいが持続しない」と感じていることがわかりました。

敏感肌と普通肌の違い

調査を続けた結果、敏感肌と普通肌の間には大きな差が見つかりました。普通肌の55.7％が保湿効果を重視しているのに対して、敏感肌の77.7％がそれを重視。これは、敏感肌の人が、肌のつっぱり感や乾燥を強く感じやすく、エイジングや美白よりも皮膚の健康を優先していることを示唆しています。

最も多くの人が保湿効果を重視する理由は「肌の調子を整えたいから」（77.3%）、次いで「メイクのりをよくしたいから」（43.3%）、「肌のつっぱり感を軽減したいから」（38.2%）という結果になりました。特に肌のつっぱり感を軽減したいという理由は、普通肌との間で19.4ポイントも大きな差があったことが特徴的でした。

保湿の持続性に対する不満

過去の調査報告から、敏感肌の方は保湿が必要と感じながらもうまく効果が出ていないことが浮き彫りになりました。約8割が「保湿効果」に不満を持ち、その理由は「自由水」の蒸発と「結合水」の不足によるものです。自由水は肌に留まらず容易に蒸発するため、敏感肌のバリア機能が低下しやすいのです。

自らの「貯水肌レベル」が低いと感じる敏感肌の女性

また、調査では、自分の肌の「貯水肌レベル」について、敏感肌の女性の43.0％が「低いと思う」と回答しました。これは普通肌の29.3％と比較しても大きな差です。さらに、90％以上の敏感肌の方が乾燥に対する不安を抱えていることが確認されました。

敏感肌のための新たなケア方法

敏感肌の人々は、保湿において“与える”だけでなく、うるおいを“保つ”ケアの重要性を感じています。例えば、アミノ酸成分を含むスキンケア製品を使用することで、肌の湿度を持続的に高めることが期待できます。このような保湿法は、肌のバリア機能を強化する作用も期待できるため、敏感肌の方にとっては新たなアプローチと言えるでしょう。

まとめ

2025年の調査結果から、敏感肌の方たちが抱える保湿の悩みが明らかになりました。スキンケアは「保湿効果の向上」を目指すだけでなく、肌の特性に合わせたケアが求められています。今後は、保湿ケアにおける見直しや新しい製品の選択が敏感肌を持つ多くの方にとって重要な課題であると言えるでしょう。これからのスキンケアは、持続可能なうるおいを実現するための新たなステップを踏むことが求められています。