新たな「ウェルネス館」誕生
津田塾大学小平キャンパスに、学生の心身の健康をサポートするための「ウェルネス館」が建設されることが決まり、2025年9月8日には工事が着手されました。この施設は、約460㎡の延床面積を持つ木造平屋建てで、学生が安心して学び、成長できる拠点となることを目指しています。
木の力で癒しの空間を提供
このウェルネス館は、自然と調和したデザインが特徴です。美しいキャンパスの一部として景観に溶け込むよう、開口部は森に面しており、訪れる人々に安らぎを感じさせます。また、建設地に存在した樹木は、学生とのワークショップを通じてアートに生まれ変わります。樹木は大学の歴史を物語っており、その思いを新しい施設に受け継ぐ形となります。
環境への配慮
建物には約127立方メートルの木材が使用され、そのカーボンフットプリントは約103トンに達します。これにより、環境保護の観点からも意義深い建築とされています。木材の使用は、住宅や公共施設においても持続可能な方法とされており、このウェルネス館でもその理念が反映されています。
利用者のニーズに応える設計
このウェルネス館は、心身の健康に配慮した空間設計がなされており、利用者がアクセスしやすい動線が考慮されています。エントランスホールを中心に、医務室、相談室、休養室、メディテーションルームといったウェルネス機能が配置されています。また、研修や公開講座に対応できる多目的室も設けられています。
安心して過ごせる工夫
メディテーションルームでは静かに過ごすことができ、全ての人が安心して使用できるオールジェンダートイレも設置されています。このように、さまざまなニーズに応じた配慮がなされていることが特徴です。また、内装は木の温もりを感じさせるデザインが施され、利用者にリラックスしたひと時を提供します。
木の癒し効果
住友林業筑波研究所の研究によれば、木質空間にはリラックス効果があることが証明されています。このウェルネス館では、柱や梁を現しにし、壁にも木材を積極的に取り入れることで、リラックスできる環境が整えられています。
施設の概要
このウェルネス館は、2026年3月に竣工する予定で、翌月から利用が開始されます。津田塾大学は1900年に設立され、現在、約3,294人の学生が在籍しています。小平キャンパスは、緑豊かな環境の中にあり、学生にとって理想的な学びの場です。
持続可能な未来へ貢献
住友林業は、このウェルネス館を通じて、持続可能な社会へ貢献することを目指しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では、木造建築の普及を通じて脱炭素社会の実現を目指し、木の魅力を最大限に引き出した商品やサービスの提供に努めています。
これからも、地域の大学と共に、学生に寄り添った有意義な空間づくりを進めていくことでしょう。ウェルネス館は、今後の学生生活に大きな影響を与えることでしょう。