セラデルパル国内販売
2026-05-29 11:54:42
科研製薬とギリアド、PBC治療薬セラデルパルの国内販売契約を締結
科研製薬とギリアド、国内販売契約を締結
原発性胆汁性胆管炎(PBC)治療薬「セラデルパル」の国内販売に向けて、科研製薬株式会社とギリアド・サイエンシズ株式会社が契約を締結しました。この提携は、日本におけるPBC患者の治療に新たな道を切り開くことが期待されています。
PBCとは何か?
PBCは胆管に影響を及ぼす自己免疫疾患であり、日本国内には約37,000人の患者がいるとされています。この病気は特に女性に多く見られ、慢性的なかゆみや倦怠感を引き起こし、QOLを著しく損なうことがあります。患者はしばしば、診断までに長い時間がかかり、適切な治療を受けられないという問題に直面します。現時点でPBCを完全に治療する手段は存在せず、症状の軽減と疾患の進行を遅らせることが主な治療目標となっています。
セラデルパルの特徴
セラデルパルは、選択的にペルオキシソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)に作用し、抗胆汁うっ滞、抗炎症、抗そう痒、抗線維化作用が期待される薬剤です。すでに米国や英国では「Livdelzi」として、欧州やカナダでは「Lyvdelzi」という名称で販売されています。臨床試験においては、PBC患者におけるアルカリホスファターゼ(ALP)値の正常化や、そう痒の軽減が見込まれており、これは画期的な成果となります。
提携の背景と展望
今回の契約は、科研製薬と米国ギリアドが過去に結んだライセンス契約を基にしたもので、希少肝疾患への革新的なアプローチを促進するためのものです。科研製薬の知見と、ギリアドの肝疾患に関する専門性が融合することで、PBC患者が早期に新たな治療選択肢を享受できるよう努力していく意向が示されています。
科研製薬の社長、堀内裕之氏は、この契約を「PBCと共存する患者にとって、未だ満たされていない医療ニーズに応えるための重要な進展」と位置付け、その実現に向けて全力を尽くす旨を述べています。
ギリアドの日本法人社長、アンドリュー・ヘクスター氏も、日本のPBC患者は重大な医療ニーズに直面しており、この提携により治療の選択肢を広げ、患者の治療成果を向上させることを目指す意気込みを語っています。
未来への期待
新たに締結されたこの販売契約を通じて、両社はPBC治療薬「セラデルパル」の日本市場への提供を加速し、患者の生活の質の向上に寄与することを目指します。医療従事者とも協力しながら、PBCに対する理解促進と患者支援の活動を強化していく方針です。
この新たな治療薬セラデルパルが、PBC患者にとって希望の光となることを期待しています。