2026年から始まる新しい金融教育「実用金融スキル検定」について
一般社団法人日本金融教育支援機構は、2026年6月15日より「実用金融スキル検定」を実施予定です。この検定は、若い世代が持つべき「金融スキル」を体系的に学び、それを実生活で活用できる力を測ることを目的としています。
検定の目的
「実用金融スキル検定」では、金融に関する知識を単なる学びにとどめるのではなく、様々なシチュエーションで自ら考え、選択し、行動できる能力を育成します。具体的には、「使う・稼ぐ・納める・貯める・備える・贈る・借りる・増やす」といったお金の基本である8つの力を学ぶことができ、金融教育における新たなアプローチを提供します。
この試験は、全国のテストセンターで受検できるCBT(Computer Based Testing)方式を基本としており、団体受検に対してはPBT(Paper Based Testing)方式の導入も予定されています。主な対象者は高校生、大学生、そして新社会人など、金融に関する基礎的な知識を学んで豊かな将来を築きたい方々です。受験資格は特に設けられていないため、誰でも挑戦できます。
進化する金融教育の現場
2022年度から始まった高校家庭科における金融教育必修化は、若い世代が金融に関する知識を得る大きな機会となりました。しかし、知識だけでは不十分であることが認識されてきました。日常生活での実践を通じて、金融リテラシーを身に付ける必要性が高まっているのです。キャッシュレス決済の普及や資産形成への興味が広がる中で、金融に関する意思決定を自ら行う場面が増えてきています。
若い世代が必要とするのは、知識を持つことから一歩進み、それを実生活や将来の選択に活かせる力です。そこで、「実用金融スキル検定」が必要だとされるのです。
具体的な検定内容
この検定では、実際の生活や将来に直結する金融スキルが体系的に学べるように設計されています。公式テキストに基づいた基礎・応用問題で構成されており、受検者の理解度を深めます。試験は50分間で行われ、合格基準は100点満点中70点以上です。受験手数料は3,980円(税込)です。
検定を通じて、金融知識を理解するだけでなく、日々の生活の中でどのように振る舞うべきかを考え、判断する力を身につけることを目指します。
FESコンテストとの連動
「実用金融スキル検定」は、日本金融教育支援機構が主催する「FESコンテスト®」とも連携しています。このコンテストは、中高生が金融教育をテーマにした動画制作に挑戦するイベントで、受検者には加点がなされる予定です。金融知識を学ぶことが、創造的なアウトプットにつながるという新しい形の金融教育を提供します。
出前授業の開催
さらに、検定の学習を支援する施策として、学校や企業を対象にした出前授業を計画しています。出前授業では、金融教育の重要なテーマである「お金の8つの力」を学び、実生活に即した金融スキルを身につける機会を提供します。この取り組みによって、金融教育を実践的なものとし、より多くの人が金融リテラシーを高めることが期待されます。
未来への期待
私たちの生活環境は急速に変化しています。特に金融の面では、知識を持つだけではなく、それらをどのように活用するかが重要となっています。「実用金融スキル検定」は、その成果として、若い世代が自身の未来を切り開く力を育てることを目指しています。今後ますます重要性が高まる「金融スキル」に注目が集まり、受検することで多くの人々が豊かな資産形成と賢明な選択を行えるようになることを期待しています。