震災後の絆を強める取り組みが評価されて
岩手県陸前高田市を本拠地とする認定NPO法人SETが、地域再生の取り組みが評価され、特別賞(ともに創る未来賞)を受賞しました。この表彰は、地域の活性化や課題解決に貢献した団体や個人を対象にしたもので、SETの活動はその中でも特に注目されました。
若者と地域の新しい関係を築く
SETは、2011年の東日本大震災の直後から活動を始めました。震災後の復旧や復興の現場に訪れた多くの若者は、地域住民との出会いを通じて、単なるボランティアではなく、継続的な関係構築へと進化させました。現在、SETは
- - 修学旅行生の民泊プログラム
- - 大学生向けの地域挑戦プロジェクト
- - 住民との協働プロジェクト
を展開し、地域と都市が互いに関与し合う「関係人口」を育てる活動を行っています。
こうした取り組みを通じて、若者と地域住民は共に学び、新しい挑戦やプロジェクトが生まれる環境が整っています。SETはこのような持続可能な関係を築く活動が評価され、表彰を受けるに至ったのです。
15年間の活動を振り返る
SETの活動は、震災をきっかけに始まりました。その際、学生ボランティアの中には地域との関係を持ち続け、さまざまなプロジェクトに挑戦する若者も数多くいます。また、地域住民と若者が協力しながら、新たなプロジェクトが生まれる豊かな環境が生まれています。
SETの理念は、地域を「支援の対象」としてだけ捉えるのではなく、共に未来を創るためのパートナーとして関わることです。若者が持つ「やりたい」を実現できる環境を構築することが、彼らの活動の核となっています。
表彰式での発表
表彰式は2026年3月5日に東京都で行われ、副理事長の石渡博之が登壇し、SETの15年の歩みについてプレゼンテーションを行いました。また、これからの計画として、地域づくりに関する書籍を出版予定であることを紹介しました。この書籍を通じて、全国各地で地域活動を行う人々とつながり、経験や知識を共有することを目指しています。
今後の展望
SETは今後も、陸前高田で積み重ねてきた経験を基に、地域との関係を育む環境を整えていきます。書籍の出版や全国の地域づくりに取り組む人々とのネットワークを構築することで、若者と地域が互いに学び合い、つながる機会を増やしていく考えです。これからも、若者と地域が共に未来を創る活動を全国へ広げていきます。
SETについて
SETは、2011年の東日本大震災を転機に、地域と若者の関係構築を目指して活動を展開してきました。修学旅行民泊や大学生向けプログラムを通じて、地域に密接に関わることで、持続可能な地域づくりを実現しようとしています。2024年度には年5,000人以上の参加を見込んでおり、地方の活力と若者の成長を同時に促進する取り組みに注力しています。