多摩動物公園のライオン、体調不良の経緯と今後の取り組み

多摩動物公園のライオンの状況と今後の展望



多摩動物公園では、令和8年7月、飼育しているライオン複数頭の体調不良が確認され、最終的に3頭が死亡したとの報告がありました。この事態を受けて、当園の園長である渡部浩文氏は、皆さまに心からお詫び申し上げるとともに、詳細な経緯と今後の再発防止策を公表しました。

体調不良の詳細



7月18日には、2頭のライオンが食欲不振の症状を示し、すぐに獣医による治療が開始されました。症状を示す個体が相次いだため、多くのライオンが療養を受け、8月3日時点で回復したことが確認されましたが、その後も3頭の死亡が報告されたことにより、再発の恐れが懸念されたのです。

多くのライオンが体調を崩した背景として、暑熱の影響が指摘されました。特に、6月から7月初旬にかけて気温が比較的涼しかったため、ライオンたちが暑さに慣れることができず、その後の急激な気温上昇が体調不良を引き起こした可能性が高いとされています。

事故後の対応



公園側では、ライオンたちの健康を守るため、いくつかの対応を行いました。まず、暑熱対策として、ライオン舎内にスポットクーラーを設置し、治療を行いながら環境改善に努めました。また、都立動物園・水族園の専門家から意見を聴取し、原因究明及び再発防止策を取りまとめました。

具体的には、来夏までに大放飼場内における日陰を増やすための遮光設備の設置や、水飲み場の改修を検討しています。さらに、中長期的には、ライオン舎の改修を行い、常設の空調設備の導入や、断熱・気密の強化も進める計画です。

再発防止策



再発防止のためには、動物の体温や環境温度を遠隔で測定できる機器の導入が検討されています。これにより、暑熱リスクが高まる前に適切な対策を講じ、異変が見られた際には迅速に対応できる体制を整えます。今後は、環境省が公表する暑さ指数を考慮に入れた健康管理の基準を策定し、展示の中止基準を設定することも計画されています。

現在のライオンの飼育状況



2026年10月29日時点で、多摩動物公園では13頭のライオンが飼育されています(オス5、メス8)。ライオンは、サハラ砂漠以南のアフリカに生息しており、彼らは社会的な動物で、プライドと呼ばれる群れを形成します。飼育下でのライオンの平均寿命は約20年で、通常は1回の出産で2~4頭の子供を産むことが知られています。

結び



動物の健康管理は多摩動物公園にとって非常に重要です。この度のライオンの状況を通じて、今後の取り組みが動物たちの安全だけでなく、来園者へ安心を届けることにもつながることを期待しています。多摩動物公園では、引き続き皆さまに安心して楽しんでいただける環境作りに努めて参ります。

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