日本ベネックスが新たなステージへ
長崎県諫早市に本社を置く株式会社日本ベネックスが、太陽光発電事業の一環として、FIT制度からFIP制度へと移行し、蓄電池を併設したFIP太陽光発電所の設立を発表しました。この発電所は「ベネックスソーラーポート」と呼ばれ、同社が最初に設置した発電所でもあります。2013年の運用開始以来、長きにわたってFIT制度を利用してきたこの発電所ですが、新たに蓄電池を導入することで、より効率的な電力供給を実現することを目指します。
蓄電池導入の意義
新たに導入する蓄電池は、出力抑制によって送電されていない電力を有効に活用できるという利点があります。これにより、電力需要が急増する時間帯に蓄えた電気を放出することで、安定した電力供給を確保しつつ、収益の最大化につなげます。蓄電池の設置にあたっては、自己資金を使用して補助金は活用せず、運用開始は2025年夏頃を予定しています。
FIP制度の活用
2022年に始まったFIP制度以降、日本ベネックスはこの制度を積極的に活用しており、現在では22件、総出力41.5MWの自社発電所を運営しています。本発電所は、自社のFIP制度を利用した蓄電池併設FIP太陽光発電所として初の試みになります。この取り組みにより、同社は今後、さらなる再生可能エネルギーの推進と持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
EPC事業としての展開
日本ベネックスは、太陽光発電所や系統用蓄電所の設置実績を築いてきたEPC(設計・調達・建設)事業も展開しています。本発電所の蓄電池設置を通じて、同社は蓄電池併設FIP太陽光発電所の設置・運用ノウハウを蓄積し、顧客に対して太陽光発電所への蓄電池導入を支援するサービスの提供も行う予定です。
ベネックスソーラーポートの概要
- - 発電所名: ベネックスソーラーポート
- - 事業主: 株式会社日本ベネックス
- - 所在地: 長崎県諫早市津久葉町99番地48
- - 出力: 320.2kW (DC)、250.0kW(AC)
- - 蓄電容量: 774.0kWh
- - FIT運転開始日: 2013年5月16日
- - 蓄電池運転開始: 2025年夏頃
企業の背景
日本ベネックスは、創業から67年にわたり精密板金加工を行ってきた企業で、2012年からは再生可能エネルギー事業にも進出しています。「いい仕事を、しつづける。」というパーパスのもと、社会に新たな価値を提供することを目指しています。詳細は
こちらのウェブサイトをご覧ください。
今後の日本ベネックスの動向に注目です!