ペイトナーが53億円の資金調達を実施
フリーランス向けファクタリングサービス「ペイトナー」を展開するペイトナー株式会社が、今後の事業拡大を見据えた資金調達を実施しました。調達金額は総額53億円で、今後の取引拡大や新機能開発に向けた強固な財務基盤を築くことを目的としています。
資金調達の内容
今回の資金調達には、みずほ銀行や三井住友銀行を始め、Fivot、SDFキャピタル、北國銀行などが介入しています。詳細な借入形態としては、事業資産を活用した資金調達枠の設定や融資枠の設定が含まれます。特筆すべきは、希薄化を伴う新株予約権の付与がない点であり、持株比率を守る形での資金調達が実現されています。
この資金は、既存のファクタリングサービスのさらなる拡大や、新たな機能の開発に充てられる見込みで、ペイトナーの成長が加速することが期待されています。
背景と成長の足跡
ペイトナーは「挑戦できる、お金の仕組みをつくる。」というミッションのもと、2019年からサービスを提供しています。5年間でファクタリング取扱高を500倍にまで引き上げるという驚異的な成長を遂げており、オンライン型ファクタリングサービスとしての実績も相まって、業界内外から注目を集めています。
新しい資金調達スキーム
今回の資金調達には信託銀行を介した債権流動化のスキームも含まれており、ペイトナーの債権を活用して独自の資金経路の確保が図られています。特に銀行APIとの連携によって流動化を実現した点は、他社にはない新しい取り組みとして評価されています。これにより、将来的には資本市場からの資金調達を行う証券化も視野に入っています。
金融機関の評価
みずほ銀行の担当者は、「ペイトナーのビジネスモデルと将来性を高く評価しており、資金調達の支援を行うことでさらなる成長を後押しする」とコメントしています。その他の金融機関もみな、ペイトナーの成長性に期待を寄せており、経済全体へのポジティブな影響を見込んでいます。
採用活動の強化
事業拡大に伴い、ペイトナーは人材の採用を強化しています。特にWebエンジニアやプロダクトマネージャー、マーケティングマネージャーなど、多様な職種での募集が行われています。新たな仲間を迎え入れることで、さらなる革新と成長を図る狙いがあります。
ペイトナーのサービス概要
「ペイトナー」は、取引先に送った請求書を unkompliziert にアップロードすることで、最短10分で報酬を現金化することができるオンラインファクタリングサービスです。この利便性の高さが、多くのフリーランスに支持されています。
現在までに累計申込件数は40万件を超えており、急成長を続けるこのサービスは、ビジネス環境における資金繰りの課題解決に寄与しています。
会社概要
社名: ペイトナー株式会社
代表者: 代表取締役社長 阪井 優
所在地: 東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 5F
資本金: 867,450,180円
設立: 2019年2月4日
URL: https://corp.paytner.co.jp/
今回の資金調達を機に、ペイトナーが今後どのような成長を見せるのか注目が集まります。フリーランスの皆さんにとって、さらなる支援と新しい選択肢が生まれることを期待しています。