真夏の火災安全
2025-07-08 10:13:32

真夏の火災の危険!高温条件下の油の扱いに注意しよう

真夏の火災の危険!高温条件下の油の扱いに注意しよう



夏に向けて気温が高まり、多くの人がアクティブになる季節が到来しました。しかし、楽しい夏のひとときには注意が必要です。特に油に関する取り扱いには気をつけたいことが多く、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が今年も注意喚起を行っています。

高温環境の危険性


夏になると、日常生活で使用する製品が普段よりも熱を持ちやすくなります。特にアロマオイルやマッサージオイルが染み込みやすい布類や紙類は、空気中の酸素と反応して発熱しやすく、高温の環境下ではその熱が外に逃げにくくなります。このような状態が続くと、油の自然発火につながる可能性があります。

例えば、エステ店で使用するタオルや衣類が、オイルマッサージ後にそのまま重ねて放置されている場合、内部に熱が蓄積し発火の危険があります。さらに、床用ワックスや塗料がついた布類を放置することでも、自然発火が起こるおそれがあります。そのため、これらのアイテムの取り扱いや管理には特に慎重になる必要があります。

自然発火のメカニズム


油の自然発火は、油に含まれる不飽和脂肪酸が酸化し、発熱することによって引き起こされます。この過程で、外部の火種がなくても自ら発熱する可能性があるため、非常に危険です。例えば、ホホバオイルやグレープシードオイル、ひまわり油などには不飽和脂肪酸が多く含まれており、これらが酸化反応を起こしやすい条件下では発火の危険が高まります。

事故を防ぐためのポイント


それでは、具体的にどのようにして安全に油を扱うべきなのでしょうか?以下のポイントを確認して、事故を未然に防ぎましょう。

1. 油分が付着した布類は乾燥機で加熱しない
アロマやマッサージオイルがついたタオルは、必ず風通しの良い場所で干してください。洗濯後は重ねて放置せず、しっかりと乾燥させることが大切です。

2. 油分がついた布や紙は水に浸さずに処理する
使用した後の床用ワックスや塗料が着いた布類は、適切に処理しなければ自然発火を引き起こす可能性があります。これらを安全にDisposeするためにも、水に浸けてから袋に入れるなど、細心の注意を払いましょう。

3. 製品のラベルを確認する
購入時には「高温注意」や「火気厳禁」といった注意書きをよく読みましょう。これに従い、直射日光が当たる場所や高温になる場所では使用しないことが肝心です。火気の近くでは操作しないように心掛けましょう。

NITE SAFE-Liteの活用


NITEでは、事故を未然に防ぐためのウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite」を提供しています。これを利用することで、さまざまな製品に関連する事故情報を簡単に検索できます。ぜひ活用し、安全な製品使用を心掛けましょう。

夏は楽しい季節ですが、安全に過ごすためには知識と注意が不可欠です。油の取り扱いについて正しい知識を持ち、事故を未然に防止するための意識を高めていきましょう。


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