多文化共生を促進する演劇創作の発表会
日本に住む外国人が参加する「Tokyo Borderless Theatre Project」(TBTP)では、2023年11月1日(土)と2日(日)に東京芸術劇場でワークインプログレスの発表会を行います。本プロジェクトは、多文化共生をテーマに、異なる文化的背景を持つ人々が集まり、演劇を通じて交流・創作を促進することを目的としています。
東京芸術劇場は、近年多文化共生に向けた活動に力を入れており、参加者はウクライナ、リトアニア、カナダ、フランス、中国、ベトナム、日本など、さまざまな国籍の方々です。年齢や職業も多岐にわたり、演劇教育家のバッサム・ガジ氏が創作アドバイザーとして参加しています。このイベントでは、参加者自身が創り出す「自分たちの物語」を複数の言語や表現方法を駆使して発表します。
多文化共生への取り組み
東京芸術劇場は、2015年から演劇を通じた社会問題へのアプローチを実施してきました。2021年以降は、多文化共生プログラムを始動し、脈々と続く文化の交流と表現を推進しています。特に、外国にルーツを持つ方々が演劇を通して社会に参加しやすくなるよう、さまざまなワークショップや講座が展開されています。これにより、社会全体で多様性を尊重し、想像力や創造力を育む環境が醸成されています。
プロジェクトの概要
「Tokyo Borderless Theatre Project」は、2024年度から始まったプロジェクトで、演劇を通じて多様な文化的背景を持つ人々が集い、安心して交流できる創作の場を提供しています。本発表会では、2024年度のトレーニングプログラムを経て選ばれた2つの企画が披露されます。
クリエーションプログラム
- - 作品名: ワークインプログレス『Door to Door』
- - 内容: 東京での生活の中で、参加者のルーツや故郷の記憶を振り返るきっかけとなる「ドア」を見つけ、演劇で表現します。
- - 日時: 11月1日(土)13:00/19:00、2日(日)14:00
- - 会場: 東京芸術劇場 リハーサルルームL
- - 料金: 1,000円(税込)
- - 予約: こちらから予約できます
各回後にはアフタートークも予定されており、さまざまな専門家との対話を通じて作品に対する理解を深める機会も設けられています。
ステップアッププログラム
- - 作品名: プレゼンテーション『記憶を探検する』
- - 内容: 池袋を舞台に、参加者の記憶を掘り起こす探検の結果を観客との対話を交えて表現します。
- - 日時: 11月1日(土)16:00、2日(日)11:00
- - 会場: 東京芸術劇場 リハーサルルームM3
- - 料金: 無料
- - 予約: こちらから予約できます
このように、「Tokyo Borderless Theatre Project」は、観客とともに文化や記憶を共有し、心豊かなひとときを提供することを目指しています。演劇を通じた多文化交流にご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
詳細については、
こちらのウェブサイトをご覧ください。
【主催】東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団(アーツカウンシル東京、東京芸術劇場)
◎本事業は、クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーの一環として実施しています。
【お問い合わせ】
東京芸術劇場 事業企画課 事業調整係 人材育成担当
MAIL:workshop#geigeki.jp (#は半角の@に置き換えてください)