事務職求人の動向
2025-12-03 12:54:28

2025年上半期の事務職求人動向と未経験者採用の拡大について

2025年上半期の事務職求人動向と未経験者採用の拡大について



調査概要



circus株式会社は、2025年4月から9月までの間に「circusAGENT」に掲載された事務職求人データをもとに、事務職のエージェント採用トレンドを分析しました。本調査の目的は、求職者と採用担当者の双方に向けて、事務職の中途採用市場の動向を分かりやすく提供することです。

分析にあたっては、6つの業界から300件以上の求人を集計し、合計4,463件の求人データをもとにしています。なお、分析では「経験」を同職種の経験の有無と定義しています。このため、本調査結果はcircusAGENTに掲載された求人をもとにしたもので、全ての求人市場を代表するものではありません。

主な調査結果



調査結果によれば、事務職の約90%が未経験者でも応募可能であることがわかりました。特に人材・BPO業界においては、95.9%の求人が「経験不問」となっており、この背景には客先常駐型のアウトソーシング需要があると考えられます。

紹介手数料の中央値は13.9%であり、特に専門職の場合、経験の有無による手数料の変動が見られますが、事務職においてはその差が緩やかです。想定年収の中央値は360万円で、経験者と未経験者の差は110万円とされています。これは業界によって異なる動向があることも示しています。

採用要件の動向



採用要件に関する調査では、事務職の求人の約9割が未経験者でも応募可能であることが明らかに。多くの企業が職種経験よりも基礎素養やマインドセットを重視しており、特に人材・BPO業界では客先常駐の形態からポテンシャル採用が求められています。

一方、コンサルティング業界では経験者のみを求める求人割合が約20.3%と比較的高く、数値管理やマルチタスクスキルといったより高度な能力が求められていることがわかります。

また、事務職の求人においては「学歴不問」が38.8%、「高卒以上」が41.6%となり、約8割がこの条件に該当します。特にIT業界では、スキルや適性を重視する実力主義が強く表れています。

年収の状況



事務職全体の想定年収中央値は360万円。経験者においては450万円、未経験者は340万円となり、両者の間には110万円の差があります。この差は業界により異なり、不動産業界では宅建などの資格が年収を押し上げる要因ともなっています。

特にIT・Webサービスやコンサルティング業界では経験者の年収設定が高く、そうでない業界との対比が見られます。

採用コストの動向



採用時の紹介手数料は中央値が50.0万円、料率は13.9%でした。業界別では広告・PR・マスコミが19.1%、コンサルティングが16.0%と、全体的に抑えられた印象です。経験の有無による料率差は7.5%と小さめで、これが事務職市場の「買い手市場」を示唆しています。

総括



2025年上半期の事務職の調査では、約9割の求人が未経験者の応募を受け入れており、全体の紹介手数料も比較的低い結果となっています。このことは、求職者過多・求人不足という需給バランスを反映しており、採用難易度の低さを示しています。AIの普及による業務の自動化が進む中、事務職の採用要件やコストにどのような影響が出るのか、今後の動向には要注目です。circus株式会社は引き続き事務職の求人動向を観察し、AIによる業務変化についても精力的に調査を行います。


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