No Company、特別賞受賞の背景とは
2023年、No Companyが制作したポスターが「第46回日本BtoB広告賞」の「ポスターの部」で審査員特別賞を受賞しました。受賞作品は、三井住友海上火災保険株式会社が推進する新卒採用プロジェクト「地元LOVE & PRIDE採用」をテーマにしています。このプロジェクトは、地域への愛着や誇りを強調する形で、学生に向けたメッセージを広めています。
「地元LOVE & PRIDE採用」を支えるコンセプト
「地元LOVE & PRIDE採用」とは、学生の多様なキャリアを尊重し、誇りを持てる場所で働くことを後押しする採用方式です。この取り組みは、三井住友海上が社内の人事改革を進める中で生まれました。「さあ、好きな場所で、誇れる仕事をしよう」というコンセプトのもと、学生は自らの意思で働きたい場所を選ぶことができます。
特に、地方に拠点を持つ大手金融企業として、三井住友海上は新たな挑戦をしています。配属先を本人の希望に応じて決定することで、学生が安心して就職活動に臨める環境を提供しています。従来型の採用方式から脱却し、地域活性化にも寄与するこの取り組みは、企業の社会的責任を果たす一環でもあります。
受賞の背景と審査員からの評価
今回の授賞式では、地域との関係を大切にする広告が多くの支持を受け、審査員からも高い評価を得ました。「ローカル」というキーワードは、最近の広告業界で注目を集めています。No Companyのポスターもその流れを汲み、地方を盛り上げるメッセージが明確に表現されています。
実際、「地元LOVE & PRIDE採用」のポスターは年末の帰省シーズンに合わせ、成田空港や新幹線、夜行バスの車両内に掲示されました。このタイミングで見かけた学生たちは、自分の将来を考え直すきっかけを得たかもしれません。
行われたインナーブランディングの取り組み
No Companyは、広告制作において、三井住友海上の社員を巻き込む形でインナーブランディングにも成功しました。企業内部の意識を高めることは、外部へのメッセージをより強固にするためにも重要です。このように、地域に根ざしたプロジェクトは、企業の 幅広いメッセージを届きやすくする効果があります。
プロデューサーとクリエイティブディレクターの声
このプロジェクトのプロデューサーである真野雄平氏は、ただ広告を作るのではなく、企業の思いを伝えることに重きを置いて施策を設計したと述べています。広告そのものが学生たちに共感を呼び起こすような工夫がなされていました。
また、クリエイティブディレクターの大川佑介氏は、多くの人たちの情熱を集めてこのポスターが制作されたことに感謝の意を表しています。夏の厳しい暑さの中での撮影や、全国各地の名所を広告に使うための許可取りなど、多くの努力が実を結んだと言えるでしょう。
No Companyのビジョン
No Companyは、今後も採用マーケティングのリーディングカンパニーとして、企業のブランディング支援に注力していく方針です。特に、社会的に意義のある変化をもたらすような取り組みを進め、企業と人材のスタイルマッチを実現していくことが事業ミッションとなっています。
法人名:株式会社No Company。設立は2021年10月で、資本金は2000万円。これからも企業の採用活動を支援し、地域社会に貢献する姿勢を崩さないことが期待されます。