トロデルビの新承認申請
2025-04-24 14:34:18

ギリアド社がトロデルビの適応追加承認を申請!新たな乳がん治療の希望を提供

トロデルビの新しい適応が承認申請



ギリアド・サイエンシズが、抗体薬物複合体トロデルビ(R)点滴静注用200mgに対し、化学療法歴があるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がんの治療薬として、適応追加の承認を申請しました。この申請が承認されれば、トロデルビは昨年9月に承認された「化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」に続く新たな適応症となります。

トロデルビの位置づけとは?



トロデルビは、特にホルモン受容体陽性かつHER2陰性の乳がんに対する新しい治療オプションとして注目されています。HR+/HER2-乳がんは、全体の約75%を占める一般的な乳がんタイプですが、その治療は難航することが多く、化学療法に限られてしまうことがよくあります。特に、内分泌療法に耐性を示した場合、治療選択肢が減少し患者さんの予後に悪影響を与えることが多いのが現状です。トロデルビは、こうした患者さんに新たな希望をもたらすかもしれません。

海外での臨床試験結果



今回の適応追加申請は、国内外での臨床試験に基づいています。海外で実施された第III相試験(TROPiCS-02)および国内の第II相試験(ASCENT-J02)では、HR+/HER2-の手術不能または再発乳がん患者に対する有効性と安全性が確認されています。これにより、トロデルビの治療効果が期待されるだけでなく、患者さんのQOL(生活の質)の向上にも寄与することが期待されています。

トロデルビの特長



トロデルビは、世界初となるTROP-2たんぱくを標的とする抗体薬物複合体です。日本を含む50カ国以上で承認されており、すでに世界40カ国以上でHR+/HER2-乳がん患者に対しての治療法として評価されています。この治療法は、抗体と薬剤が結合して、がん細胞に特異的に作用するため、副作用を軽減しつつ効果的にがん細胞を攻撃することが可能です。

ギリアド・サイエンシズのビジョン



ギリアド・サイエンシズは、30年以上にわたり医療の革新を追求してきたバイオ医薬品企業です。HIV、ウイルス性肝炎、COVID-19、がんなどの治療薬の開発に取り組み、全ての人々のためにより健康な世界を目指しています。カリフォルニア州を本拠地とし、35か国以上で事業を展開しています。

トロデルビの新しい適応が承認されることで、治療選択肢が広がり、多くの患者さんにとって希望の光となることが期待されています。今後の進展に注目していきましょう。

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