地域に根ざした老舗パン屋「ミカエル堂」が1周年を迎え、さらなる挑戦へ

2025年11月14日、宮崎のパン屋「ミカエル堂」が無事にオープン1周年を迎えました。この店舗は、事業承継を経て2024年に再スタートし、初年度の販売本数は15万本を超えました。特に名物の「ジャリパン」は多くのファンに愛され、地域の味を未来に繋ぐ象徴的な存在となっています。

ミカエル堂は1927年に創業され、80年以上の歴史を持ちますが、2023年に一度閉店。しかし、先代からの技術やレシピを受け継いだ三代目の都成五男氏が中心となり、2024年11月に新たに営業を再開しました。営業開始以降、ひたむきにパン作りに取り組む7〜8名のスタッフが、地域の皆さんに変わらぬジャリパンを提供しています。

クラファンの成功と職人技の継承

再開にあたって、ミカエル堂ではクラウドファンディングを通じて資金を集めました。その資金を活用し、先代の奥様から直接教わったデッキオーブンのクリーム塗り技術にも取り組み、より伝統的な製法でのパン作りを行っています。これにより、お客様により良い商品を届けることができ、さらなる販売数の増加にもつながっています。特に、2024年5月から始めた卸販売も好調で、8月には月間販売本数が15,000本を超えました。

1周年感謝祭の詳細

オープン1周年を記念して、本店では11月13日から15日の3日間に「ミカエル堂1周年感謝祭」を開催します。この期間中にご来店いただきジャリパンを購入された方には、全員に特製の非売品「ミカエル堂缶バッジ」をプレゼント。また、先着順での配布となるため、早めの来店をお勧めします。

代表取締役の大津伸詠氏は、1周年を迎えたことに対して地域の皆様や支えてくださったお客様に感謝の意を示し、今後も「ジャリパン」を通じた新たな取り組みを推進していくと述べています。「地域の味を未来につなぎながら、丁寧に製品を作り続ける姿勢を大切にしていきます」との言葉からは、今後の展望への意欲が感じられます。