板橋区が贈る心に寄り添う絵本「ぼくとモヤモヤ」
東京の板橋区では、子どもたちのこころの健康を促進するための絵本「ぼくとモヤモヤ」を発行しました。この絵本は、特に「SOSの出し方」に関する教育をテーマにしており、自分の気持ちを伝えられる大切さを子どもたちに教えています。
絵本ができるまでの道のり
「ぼくとモヤモヤ」の制作は、板橋区の「絵本のまち板橋」としての地域資源を活用したプロジェクトの一環であり、東京家政大学の武田教授とそのゼミの学生たちが協力をしています。彼らは、全5回にわたるワークショップを通じて、物語のキャラクターやストーリーを練り上げました。
教授の監修のもと、著名な編集者や絵本作家が具体化に加わり、子どもたちに分かりやすい形でストーリーを展開しました。主人公の「しかくくん」は、大人たちとの対話を通じて自分の心の「モヤモヤ」と向き合うことになります。
主な内容
この絵本のストーリーでは、しかくくんが「モヤモヤ」に苦しみながらも、信頼できる大人である「ダイチさん」と「タイジュさん」との出会いを通じて心の整理を進める様子が描かれています。この物語は、子どもたちにとって自分の気持ちを言葉にする勇気を与えることを目的としています。
絵本の活用方法
「ぼくとモヤモヤ」は、区立小学校の児童に向けたタブレット配信や、学級活動「こころの健康」授業で積極的に活用される予定です。また、区立図書館でも配架され、地域のイベントやワークショップなどでも広められる予定です。特に、板橋区民まつりでは読み聞かせイベントも計画されています。
大人へのメッセージ
坂本区長は、この絵本が子どもたちにとって自分の「モヤモヤ」を解放する手助けになることを願っています。子どもたちに相談することの大切さを知ってもらい、大人もまた、子どもが抱える悩みを理解するための手助けをすることの重要性を訴えています。
令和7年度のスケジュール
この絵本は令和5年度に発行されたものですが、今後のスケジュールも魅力的です。
- - 8月以降: 区立図書館や区立小学校での配架
- - 10月: 板橋区民まつりでの読み聞かせイベント
- - 令和7年度中: 読み聞かせ動画の制作や授業案の検証も予定されています。
絵本の詳細
絵本「ぼくとモヤモヤ」は、地域の資源を最大限に活用した取り組みの結果生まれました。絵本は今のところ一般販売の予定はなく、学校や図書館を通じた配布となるため、ぜひ地域の活動を通じて手に取ってみてください。子どもたちが自分の感情を表現するきっかけとなることを願っています。