新たなクレーンゲーム
2025-11-06 14:09:28

AIが導く新時代のクレーンゲーム!共に笑顔を取り戻す「アシストキャッチャー」

AIが導く新時代のクレーンゲーム!



東京ビッグサイトで開催される「アミューズメントエキスポ 2025」で、元バンダイナムコの開発者である小山順一朗氏と日本工学院の学生チームが開発した「アシストキャッチャー」が初公開されます。この革新的なクレーンゲームは、人手不足が深刻な現場を支援し、再び笑顔を生むことを目的としています。

クレーンゲーム現場の課題


最近、業界が抱える問題が多く見えます。大型店舗では数百台のクレーンゲームをわずか数名のスタッフが管理するため、景品の補充やクレーム対応に追われ、接客の時間が減少しているのが現実です。得意客が感じる「取れない」「対応が遅い」といった不満も、スタッフにとっては大きな心理的負担となっています。この人手不足が慢性化し、離職や人材流出が企業にとっての頭痛の種になっているのです。これらの課題を解決するため、小山氏と学生チームは新たなシステムの開発に取り組みました。

「アシストキャッチャー」の開発背景


退職後に教育現場で学生を指導していた小山氏は、クレーンゲームの現場からの声を聞く中で、「店員を責めるのではなく、システムを変えるべきだ」と感じました。そこで、彼は「人を減らすAI」ではなく、「人を助けるAI」をコンセプトに、学生たちとともに開発プロジェクトを立ち上げました。日本工学院の学生たちは様々な技術を駆使し、クレーンゲームの設計やモデリング、AI制御、UIデザインなどを担当。その結果、お客様やスタッフの感情に寄り添った“おもてなしAI”が誕生しました。

「アシストキャッチャー」の主要機能


1. お客様サポート機能: AIが景品の取りづらい位置を自動で検知し、モニター上のアニメキャラが「取りやすい位置に動かします」と声をかけ、クレーンを操作して景品を移動させます。
2. 自動補充・初期配置機能: 獲得された景品は自動で次の景品が補充され、AIが最適な位置に設置します。これにより、機会損失を最小限に抑えます。
3. 駆け引きコミュニケーション機能: プレイヤーの発話を認識し、「もう少しパワーを上げて挑戦する?」などの会話を実現します。失敗さえも楽しめるインタラクションを提供します。

これらの機能は、AI、画像認識、モータ制御、音声対話を統合した仕組みで、既存機器の改良によって実現されています。

期待される効果


「アシストキャッチャー」は、店舗スタッフの業務時間を削減し、接客や安全管理にリソースを再配分することを目指します。また、勤務環境の改善により離職率を低下させるだけでなく、お客様の満足度を向上させ、プレイ回転率の安定化を図ります。これにより、AIは人の仕事を奪うのではなく、互いに笑顔を取り戻すためのパートナーとして機能するのです。

AMEXPO 2025の出展概要


「アミューズメントエキスポ 2025」は、2025年11月14日(金)から15日(土)まで東京ビッグサイトで開催されます。14日はビジネスデー、15日はユーザーデーとして多くの人々が出展を訪れる予定です。アシストキャッチャーの実機デモンストレーションやAI接客の体験、開発学生による解説などが行われます。さらに、来場者にはオリジナルキャラクターのアクリルスタンドやトレーディングカード風のノベルティが配布される予定です。

このプロジェクトにはAI技術の企業も参加しており、HEROZ株式会社と株式会社Pictoriaが技術支援を行っています。教育と産業界の連携によって、実践的なAIプロダクト開発が進められることになりました。

今後の展望


「アミューズメントエキスポ 2025」での反響を元に、2026年度以降は企業や自治体と連携し、AI接客や作業支援技術を使った次世代アミューズメント店舗モデルの共同研究を予定しています。学生たちの力を結集し、新たな「おもてなしロボティクス」の形を追求していくことでしょう。この進化するクレーンゲームの形に乞うご期待です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: クレーンゲーム アシストキャッチャー AIおもてなし

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。