MBKデジタルとミズノ、EC強化に向けた新しい取り組み
株式会社MBKデジタルが、ミズノ株式会社のEC(電子商取引)機能の強化に向けて連携を開始した。この取り組みは、ミズノが運営するオンラインショップのデータを徹底的に分析し、顧客の購買行動やニーズを可視化するものだ。このプロジェクトは、単なる分析支援にはとどまらず、ミズノの顧客体験を向上させる戦略を共に構築することを目的としている。
1. 取り組みの背景
ミズノは運営する自社ECの機能を強化し、顧客のインサイトを最大限に活用するための取り組みを進めているが、長らく蓄積されたデータを十分に活用できていないという課題を抱えていた。そこで、MBKデジタルが自社ECのデータ分析を通じて、ミズノが注力すべきポイントを特定し、LTV(顧客生涯価値)向上に寄与する施策を効果的に提案することになった。
この施策により、ミズノはDTC(直接消費者)戦略を加速させ、オムニチャネル体験の向上を図ることが期待されている。つまり、顧客が様々なチャネルを介してシームレスに購買体験を享受できるようにする取り組みだ。
2. 具体的なデータ解析の手法
MBKデジタルでは、ミズノから提供された自社ECのデータを分析し、顧客の購買行動を詳細に探る。これには、一定期間に渡る購買データだけでなく、ウェブサイト上での行動データやお客様のフィードバックも含まれている。これによって、顧客の趣味嗜好やトレンド、さらには利用しやすい商品ページのレイアウトなど、ECサイト全体の改善点を特定していく。
また、データ分析の結果を基にした施策提案や新商品の開発も視野に入れている。これにより、ミズノ社内でもデータ活用を進めながら、組織全体での改善が期待されている。
3. データ活用の体制構築
今後の目標として、MBKデジタルはミズノ自社ECのデータ分析スキルをさらに高めるための支援を続けていく。具体的には、各部門がデータを効果的に利活用できる体制の整備を進め、担当部門に向けたデータダッシュボードの構築や、分析の内製化支援に取り組む。これによって持続的なPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回し続ける運用体制の確立を目指している。
4. 顧客体験の最適化に向けた継続的な努力
MBKデジタルのデータアナリティクス事業部シニアアナリストの森本智視氏は、「ECの分析を通じて、顧客の行動データの解像度を上げ、その結果、顧客体験の最適化やビジネス成長を促進するために努力している。私たちは、ミズノ様と共に目指す姿を実現するパートナーとして、引き続き寄り添っていきたい」と語っている。
5. 両社の未来に期待
このプロジェクトは、MBKデジタルの理念である「データとAIの力で志を形に」を具体化した一例だ。社会のニーズに対して深い理解を持ち、誠実に向き合うことを基本に、ミズノと共に新たな価値を創造し続けることに期待が寄せられている。これをきっかけに、両社がさらなる成長を遂げることに注目が集まる。
現在、MBKデジタルではアナリストの採用を強化している。データ活用に興味のある人材を求めており、共にこの挑戦に取り組む仲間を募集中だ。興味のある方は、公式ホームページにアクセスしてほしい。