Qobuzの新発表
2025-03-21 11:11:17

Qobuz、音楽業界初のストリーミングロイヤルティ額を公開

Qobuzが業界初のストリーミングロイヤルティを公開



フランス発の音楽ストリーミングプラットフォーム、Qobuz(コバズ)は、この度、音楽業界で初めて第三者機関が検証したアーティストへの平均ロイヤルティ額を発表しました。この画期的な取り組みにより、音楽制作に関わる全ての関係者への公平な報酬が実現されることが目指されています。

1. ロイヤルティ額の概要



Qobuzによると、2023年度のデータに基づき、1ストリーミングあたりの平均ロイヤルティ額は0.01802ユーロ(約2.90円)に達しました。これは、Qobuzで楽曲が1,000回再生された場合、権利保有者には約18.02ユーロ(約2,898円)が支払われ、最終的にアーティストへと分配される仕組みです。

また、ユーザー1人あたりの年間平均収益(ARPU)は117.60ユーロ(約18,910円)であり、市場平均の21.73ユーロ(約3,494円)と比べて約5倍の数値となっています。これにより、アーティストへのより手厚い報酬が可能となっています。

2. Qobuzの特徴



Qobuzは、アーティストへ利益をもたらすために4つの主要な特徴を持っています。まず、広告による無料プランを提供していないことです。有料サービスのみに特化することで、音楽制作に関わるすべての人々に対して高いロイヤルティを保証しています。

次に、高音質のストリーミングサービスです。すべてのプランでCDロスレス音質やハイレゾ音質を提供し、他では手に入りにくい編集コンテンツも楽しめます。これにより、Qobuzはプレミアムブランドとしての地位を確立し、公正なロイヤリティを保証しています。

さらに、Qobuzのダウンロードストアでは、ストリーミング契約の有無にかかわらず誰でもハイレゾまたはCD音質のアルバムが購入可能です。加えて、Qobuzはジャズやクラシックなど、あまり知られていない作品が多くの再生回数を獲得する機会を提供し、結果的にアーティストの収入を向上させる取り組みを行っています。

3. アーティストへの影響



音楽ストリーミングにおけるロイヤルティの支払いプロセスは、一般的には収益の約50%が権利保有者(レーベルや出版者など)に支払われ、その後、契約に基づいてアーティストに分配される仕組みです。このようなプロセスの中で、Qobuzは透明性を重視し、ユーザーとアーティスト双方にとって信頼のおけるサービスを提供しています。

Qobuzの副CEOであるジョルジュ・フォルネ氏は、「今回の透明性向上の取り組みは、公正で持続可能なストリーミングモデルを推進するための重要なステップです。ユーザーがQobuzを利用することで、全てのアーティストに対して公正な報酬を提供し、音楽の多様性を支えることができるのです」とコメントしています。

4. 知られざる魅力



Qobuzは、2007年に設立されて以来、高品質な音楽を提供し続けてきました。音楽のエキスパートによる特集や記事など、他では得られない情報も充実しています。日本市場においても、2024年からのサービスが予定されています。ユーザーは、CDロスレス、ハイレゾ(24bit/最大192kHz)といった質の高い楽曲を楽しむことができ、音楽への情熱を共有する機会が拡がります。

5. まとめ



結論として、Qobuzの取り組みは音楽業界全体のフレームワークに変革をもたらす可能性を秘めています。アーティストが適正な報酬を得るために必要な透明性の確保と高品質な音楽体験の提供により、ユーザーとアーティストの新たな関係が築かれることでしょう。音楽の未来が変わる瞬間を、ぜひQobuzで体験してみてはいかがでしょうか。


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