AuthleteがJIJの認証・認可基盤を刷新
株式会社Authleteは、量子コンピューターやAIを基盤とした数理最適化開発プラットフォーム「JijZept」の認証・認可基盤として自社のOAuth・OpenID Connectサービス「Authlete」を採用したことを発表しました。これにより、JIJでは顧客が求める厳格なセキュリティ要件に応える新しい認証・認可基盤を構築しました。
JIJのサービス背景と実績
JIJは、エネルギーや交通、物流、製造業など社会インフラの各分野での問題解決を手掛けています。彼らのプラットフォームは、高度な最適化計算を可能にし、顧客の業務効率化に寄与しています。これらのサービスを支えるためには、特にセキュリティが重要視されており、アウトバウンド通信の制限やデータの保管場所の遵守が求められています。
しかし、従来の基盤はAmazon Cognitoをアイデンティティプロバイダーとして利用していたため、毎回新たな開発を行うにあたり、追加のセキュリティ要件を反映させる必要があり、運用が煩雑でした。この状況を打破するため、JIJは新たに認証・認可基盤をGoogle Cloud上に構築し、やり取りの効率化とコスト削減を目指しました。
新たに求められる基盤の要件
新しく開発される認証・認可基盤では、以下の機能が必須とされました。
- - ユーザープロビジョニングと管理の自動化:手作業を減らし、より効率的にユーザー管理が行えるようにします。
- - カスタムドメインの実装:独自のログイン画面を通じて、ブランドの統一感を保持します。
- - データレジデンシーの徹底:データを国内にしっかりと保管し、規制に準拠します。
このような背景の中、Authleteが持つフルマネージドなサービスが選ばれました。
Authleteの導入理由
JIJがAuthleteを選定した主な理由は次の通りです。
- - 自由なシステム構築:AuthleteはOAuthとOIDCのプロトコル処理をWeb APIとして提供しているため、JIJはデータ保存場所やドメイン設定を独自に管理することが可能です。これにより、必要な機能を適宜のカスタマイズが可能となりました。
- - 高いセキュリティ基準の達成:Authleteは国際的な仕様に準拠しており、顧客に対して仕様の透明性を持つことができます。
- - 柔軟な対応力:管理画面からの簡単な変更で新たな要件に迅速に対応できるため、成長を続けるJIJのニーズにぴったり合致しました。
システム構築の取り組み
JIJとシステム開発を手掛けるInstiny社は、Authleteを利用して新しい認証・認可基盤の設計を行いました。約3〜4ヶ月という短期間で要件定義から検証までを行い、顧客の急なニーズにもスムーズに対応できるようになりました。JIJのソフトウェアエンジニア、坂本氏は「Authleteを採用したことで、顧客要求への対応が大幅に省力化され、急な変更にも柔軟に対応できるシステムが実現できた」と語ります。
まとめ
AIや量子コンピュータの発展が進む現代、セキュリティ要件が厳しくなる中で、JIJの新たな認証・認可基盤は、今後も成長していくことでしょう。Authleteとの連携がもたらす効率化とセキュリティの強化に期待が寄せられます。この先も、両社の取り組みに注目です。