次世代AI「AI孔明™ on IDX for Customs」の始動
AIデータ社(本社:東京都港区)は、次世代AIプラットフォーム「AI孔明™ on IDX for Customs」を発表しました。この新しいAIモジュールは、通関・貿易業務をサポートし、業界のパートナーを募集中です。
国際貿易における課題とAIの役割
国際貿易の現場では、関税や規制、書類、そして言語が複雑に絡み合い、膨大な通関や申告業務が日々発生しています。この中で、専門人材が不足し、誤申告のリスクが増大しています。特に、HSコードの分類が複雑化しているため、判断ミスが高リスクとなっており、新しい自由貿易協定(FTA)の適用判断にも時間と経験が求められる状況です。
「AI孔明™」は、こうした問題に対処すべく設計されています。過去のデータや法律に基づいて分類判断を行い、書類の読解と自動化された申請支援を通じて、貿易業務の効率化を図ります。
AI孔明™の特徴
このAIモジュールの大きな特徴は、通関申請ツールNACCSや貿易管理システムとのシームレスな連携です。これにより、さまざまな輸出入書類を統合し、税関申告の正確性向上や法令判断の支援が可能になります。そして、AI孔明™は「業務を置き換える」ことなく、プロフェッショナルの判断をサポートします。
主な機能一覧
1.
HSコードの分類支援
- AIが候補のHSコードを提案し、選定をサポートします。
2.
インボイスやP/LのOCR読み取り
- 紙やPDFから自動でデータを抽出し、通関用に整形します。
3.
申告書類の自動下書きと誤り検知
- 必要な情報の不備や誤りをAIが指摘。
4.
FTA適用判定のAIスクリーニング
- 品目の分類や協定要件を評価し、対応が必要かを判断します。
5.
通関士向けQAチャットボット
- 実務的質問に迅速に応じることで、従業員の負担を軽減。
導入効果とモデルケース
項目 | 従来(時間) | AI導入後(時間) |
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----- | --- | ----- |
HSコード調査 | 30~60分 | 5~10分 |
インボイス確認作業 | 20分 | 5分以下 |
FTA可否判断の準備作業 | 1時間以上 | 20分以内 |
通関申告書類チェック | 15~30分 | 5分以下 |
パートナー募集
現在、AI孔明™ on IDX for Customsでは、各企業を対象に実証導入(PoC)パートナーを募集中です。通関業務の効率化を目指し、AIを活用したい企業様、リアルな業界の課題を解決したい企業様を幅広く募集致します。具体的には、通関業務の改善に興味を持つ企業様や、自社のデータを基にAI活用を試みたい事業者様などが対象です。
システム連携の可能性
さらに、全国の通関・貿易業界のITサービスやSaaS企業との協業を推進しています。様々なデータ連携や共同プロモーションも視野に入れ、多様な企業とともに業界の効率化を目指していきます。
AIデータ株式会社について
AIデータ社は、データ管理と知財インフラの利活用を通じ、企業のデータ資産を守り、活用してきました。今後も、AI孔明™を通じて業界全体の発展に寄与すべく努めて参ります。興味のある企業様は、まずは無料のトライアルからお試しください。