図書館振興財団が視覚障がい者向けに電子書籍を無料公開、未来の図書館の在り方を考える

図書館振興財団による電子書籍の無料公開

公益財団法人図書館振興財団が、視覚障がい者や読書が困難な方に向けて、機関誌「図書館の学校」の特集記事をリフロー型の電子書籍として公開することが決まりました。この取り組みは、図書館のアクセシビリティ向上を目指し、誰もが情報にアクセスできる社会を実現するための重要な一歩です。

背景と想い

図書館振興財団は、機関誌「図書館の学校」の2024年春号で「読書バリアフリー法」に関する特集を組みました。この特集を契機に、学びや楽しみを育む図書館がどのようにすればすべての人にとって利用しやすくなるかを真剣に考えるようになりました。このたびリリースされる電子書籍は、特に視覚に障がいのある方々が容易に情報を得られることを目指したものです。

2024年秋号の特集記事では、兵庫県芦屋市の市長、髙島崚輔さんを取り上げており、彼のビジョン「図書館を市民の暮らしの真ん中に据えた政策」に関するインタビューが内容の中心になります。このような情報に加え、今後もさらなるアクセシビリティ向上を目指したコンテンツを提供していきます。

公開日と内容

この電子書籍は、2025年1月7日（火）に公開される予定です。特集内容は、市長のインタビューだけでなく、「礫川の風」と題したコラムも収められています。これにより、図書館がどのように地域に貢献できるか、また図書館を利用することでどのように地域が活性化するのかを考えるきっかけになることでしょう。

電子書籍の特性

リフロー型電子書籍は、音声読み上げなどに対応しており、視覚に障がいのある方だけでなく、紙の本を扱うことが難しい方でもアクセスしやすい形式です。今後、利用者からのフィードバックを踏まえ、さらなる改良を行い、よりアクセスしやすい電子書籍を目指していくとのことです。また、2024年冬号以降も継続してリフロー型電子書籍を公開する予定です。