ヘンリー・ミンツバーグ教授が語る企業と社会の未来とは
昨今、世界的な経営思想家であるヘンリー・ミンツバーグ教授を迎えた特別講演が開催されることが発表されました。このイベントは、株式会社ジェイフィールが主催し、2025年5月22日に武蔵野大学有明キャンパスで行われる予定です。
現代は、為替や原油価格、原材料の価格高騰、さらには関税の変動など、先行きが見通せない状況が続いています。この変化はビジネスの世界だけに留まらず、私たちの日常生活や社会全体にも大きな影響を及ぼしています。その中で企業は、ただ変化に翻弄される存在であってはいけません。むしろ、未来の社会に対してポジティブな影響を与える存在であるべきだというのがミンツバーグ教授の主張です。
講演では、企業と社会の関係性について深く掘り下げられる予定です。「企業は、政府や自治体、市民団体と連携し、社会全体のバランスを保つことが重要」と教授は説いています。この点は、経営者にとっても、現代のビジネス環境において不可欠なことであると言えるでしょう。単独での行動が限界を迎える今、様々な組織や人々との協力が求められるのです。
講演の内容とプログラム
講演は複数のセッションに分かれており、まず第Ⅰ部では「人と組織と社会の関わり」についての対談が予定されています。ここでは、ミンツバーグ教授とジェイフィールの代表者が対話し、社会全体のバランスを取り戻すために私たちに求められていることが話されます。
続いて第Ⅱ部では、企業が主体的に社会づくりにどのように貢献できるかについての提案が行われます。Future Center Alliance Japanの代表である紺野登氏が企業に求められる役割と行動について考察します。このセッションでは、参加者同士でのグループ対話も行われ、意見を交換する機会が設けられています。
さらに第Ⅲ部では、欧州における取り組みや国内の事例について紹介されます。特に、隠岐・海士町での地域づくりの取り組みを行っている阿部裕志氏の発表が注目されます。彼の活動を通じて、企業と地域社会がどのように寄り添い、共存していくのかが議論されることでしょう。
最後に第Ⅳ部では、登壇者全員による全体での対話が行われます。ミンツバーグ教授や紺野氏、高橋克徳氏が参加し、参加者からの質問にも答える形で一層深い議論が期待されます。
ミンツバーグ教授について
ヘンリー・ミンツバーグ教授は、カナダのマギル大学で教授を務めており、国際マネジメント実務修士課程を共同創設しています。彼は1973年に出版した著書『マネジャーの仕事』によって、当時の経営学の常識に挑み、今なお世界中で影響力を持つ存在です。彼の思想は、戦略のプランニングや組織論に革新をもたらしました。
特に、彼が提唱する「戦略クラフティング」は、現場での経験をもとに戦略を創造することを促すもので、多くの経営者に支持されています。また、経営学の変革を進めるために常に新しい視点を持ち続ける姿勢は、学界でも高く評価されています。
参加申し込みについて
すでに申し込み受付は終了していますが、予想を上回る多くの方々からの申し込みを受けたため、ライブ配信やアーカイブ配信の準備が進められています。参加できなかった方も、ぜひ配信についての情報をチェックしてみてください。
この講演は、企業や個人が未来を考えるための重要な機会となることでしょう。経営者やビジネスパーソンはもちろん、社会の一員として考えるべきテーマが多く含まれています。ぜひ、ミンツバーグ教授からの知見を得るためのこの貴重な機会をお見逃しなく!
詳細情報
- - 開催日時: 2025年5月22日(木) 13:30-17:30
- - 開催場所: 武蔵野大学有明キャンパス
- - 詳細: 株式会社ジェイフィール公式サイト
- - 主催: 株式会社ジェイフィール
- - 共催: 武蔵野大学 経営研究所
- - 協力: 株式会社風と土と