Visual Bankが「日本人の単独・全身画像データセット」を発表
東京都渋谷区に本社を置くVisual Bank株式会社は、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて、AI学習用データソリューション『Qlean Dataset』のラインナップに新しいデータセット「日本人の単独・全身画像データセット」を追加しました。このデータセットは、さまざまなポーズや環境で撮影された日本人の全身画像を500GBにわたって収録しており、AI開発や商業利用に向けた強力なデータ基盤を提供します。
データセットの特徴
今回発表されたデータセットは、約10,000枚のJPEG形式の画像で構成されており、屋内外での多様な環境、さまざまな姿勢での撮影が行われています。具体的には、装飾品の有無に応じたファッションAIモデル開発や、3D人物生成、人物検出、動作解析など、幅広いユースケースに対応しています。
主なユースケース
- - ファッションAIモデル: バーチャル試着やコーディネート提案を実現するための多様なスタイルの画像を収集し、ECサイトでの購買行動分析や広告のパーソナライズに応用。
- - 3Dバーチャルヒューマン生成: 多視点からの全身画像を活用し、ゲームやメタバース、リモート接客におけるリアルなバーチャルヒューマンの開発を促進。
- - 人物検出・追跡モデル: 様々な背景や照明条件下での全身画像を用いて、AR/VR用途や監視目的での精度向上を実現。
このように、特定のアプリケーションに特化したデータセットの開発が進められています。この取り組みにより、AI開発現場におけるデータ収集や整備にかかる負担を大幅に軽減し、開発の加速化が期待されます。
Qlean DatasetとAIデータレシピについて
Visual Bankは、商業利用可能なオリジナルデータラインナップを『AIデータレシピ』として提供しており、用途や精度に応じてデータを柔軟に組み合わせて活用することができます。また、アノテーション済みデータや個別要件に対応した構成変更も行っており、利用者のニーズに応じた高い柔軟性を提供しています。
アカデミア支援プログラム
Visual Bankは、大学や研究機関などへの支援も行っており、無償でデータセットを提供するプログラムを開始しました。これは、「高品質かつ権利クリアな学習データが入手できない」という問題の解決に向けた取り組みで、全80種類以上、50万点を超えるデータを提供しています。
未来への展望
Visual Bankは、「あらゆるデータの可能性を解き放つ」をミッションに掲げ、AI技術による社会実装を加速させています。同社の代表取締役CEO、永井真之氏は、次世代型データインフラの構築を進める中で、特に技術開発や研究に貢献することを強調しています。さらなる発展が期待されるQlean Dataset。同社の最新の取り組みを通じて、これからのAI開発に大きな影響を与えることでしょう。
詳細については、
Qlean Datasetの公式サイトをご覧ください。