早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の100周年記念の取り組み
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、2028年にその歴史的な開館100周年を迎えます。これを契機に、2025年5月に特設サイトを立ち上げ、同年6月には「昭和100年演劇・映画ポスター展」、続いて7月には「舞台衣裳展」を開催予定です。これらのイベントは、約100年にわたる演劇博物館の歩みを振り返るだけでなく、未来に向けた新しい挑戦を示すものでもあります。
演劇博物館の歴史と意義
演劇博物館は1928年、坪内逍遙博士の功績を称えて設立されました。設立以来、演劇と映像資料の収集・保存・展示を通じて、日本の演劇文化を支えてきた存在です。その建物は16世紀英国の劇場を模してデザインされ、正面には「全世界は劇場なり」というラテン語が掲げられています。このように、演劇博物館は歴史と文化の交差点として、訪れる人々に演劇の魅力を伝えています。
記念サイトのオープン
2025年5月23日、演劇博物館の100周年を特集するウェブサイトが公開されます。このサイトでは、これまでの100年の歩みや記念事業に加え、100万点以上のコレクションの一部を紹介。多言語化を進め、世界中の人々に日本の演劇文化を発信することを目指しています。
昭和100年演劇・映画ポスター展
2025年6月24日から2026年1月18日までの間、埼玉県本庄市で「昭和100年演劇・映画ポスター展」が開催されます。この展覧会では、昭和の時代に活躍した演劇や映画のポスターが展示され、当時の文化や風俗を振り返る良い機会となります。また、坪内逍遙博士が愛用していた帽子やかばん、河鍋暁斎による「妖怪引幕」など、重要なコレクションも一緒に展示されます。
舞台衣裳展
同じく2025年7月4日から8月3日まで、早稲田大学で「舞台衣裳展」が開催されます。この展示会では、能装束や歌舞伎の衣裳、京劇や現代の商業演劇の衣裳に加え、演劇博物館が所蔵する華やかな舞台衣装が紹介され、多様な視点から舞台 art の魅力を再発見できるでしょう。
100周年記念事業募金
博物館は、次の100年に向けた発展を目指し、100周年記念事業に向けた募金活動を開始しました。この募金に参加することで、博物館の活動を支え、寄付者の名を銘板に刻む特典も用意されています。寄付金額に応じたオリジナルの記念品も提供されるため、特に演劇ファンにとって魅力的な参加方法となりそうです。
終わりに
演劇博物館の100周年は、日本の演劇史を語る重要なマイルストーンです。この機会にぜひ、博物館を訪れてその魅力を体感し、未来の演劇文化の発展にも参加してみてはいかがでしょうか。