Pudu Roboticsの新たな挑戦
2025年に東京ビッグサイトで開催された世界最大規模のロボット専門展「iREX 2025」で、Pudu Roboticsは次世代の産業用自律型四足歩行ロボット「PUDU D5シリーズ」を発表しました。このロボットは、全地形に対応する能力を持ち、業務用ロボットの進化を象徴する存在です。
この新しいシリーズは、脚式モデルと車輪式モデルの両方を提供し、さまざまなシーンでの活用が期待されています。Pudu RoboticsのCEO、張涛氏は、「当社の全ラインアップを国際展示会で初めて公開できたことを嬉しく思います。PUDU D5シリーズは、従来の室内利用を超えて、屋外や産業現場での活用機会を広げる大きな可能性を秘めています」と語っています。
「PUDU D5シリーズ」の特長
多様な機能
PUDU D5シリーズは、複雑な環境でも自律的に動作できるように設計されており、屋内倉庫や不整地での産業配送、さらには危険区域での巡回点検やオフロード探索など、あらゆるシーンに対応することが可能です。特に、NVIDIA OrinプラットフォームとRK3588によるデュアルプロセッサアーキテクチャを採用し、275 TOPSもの演算性能を発揮します。
このロボットは、最大100万平方メートルのエリアでのSLAMを用いたナビゲーションが可能で、1回の充電での走行距離は14 kmに達します。さらに、360度の認識能力を持つ4基の魚眼カメラや高密度の3D点群データを生成するLiDARセンサーを装備しており、周囲の状況把握にも優れています。
耐久性と適応力
また、PUDU D5シリーズは、最大30 kgの荷重を安定して運搬でき、IP67の防塵・防水性能を備えています。-10°Cから55°Cの温度範囲で稼働し、あらゆる気象条件に対応可能です。これにより、企業のニーズに柔軟に応えることができるのです。
提供されるロボットエコシステム
iREX 2025では、Pudu Roboticsが自社開発する全ロボットラインアップも披露され、ホスピタリティや小売、医療、教育など多様な業界向けの製品が紹介されました。中でも、飲食業界で人気の高い配膳ロボット「BellaBot」や、最新技術を搭載した清掃ロボットも展示され、今後の活用が期待されています。
業界への影響
Pudu Roboticsは、これまで80カ国以上で10万台以上のロボットを販売してきました。この実績により、同社はサービスロボットの分野でリーダー的存在となっており、今後もAIとロボティクスを駆使して、私たちの生活や仕事をより良い方向に導くことを目指します。
まとめ
PUDU D5シリーズの発表は、ただの製品の紹介にとどまらず、ロボット技術の未来を切り開く象徴的な出来事となります。業界最前線で進化を続けるPudu Roboticsの今後に、ぜひ注目していきたいですね。Pudu Roboticsのブースは東京ビッグサイトの西4ホールW4-78にて展開中ですので、興味のある方はぜひ足を運んで、最新のロボット技術を体験してみてください。