心疾患患者支援アプリ「ハートサイン」が新機能で健康管理を革新
最近、医療・ヘルスケア分野のIT企業、キュアコードが心疾患・心不全患者向けのアプリ「ハートサイン」に新機能を追加しました。この新機能は、マイナポータルとの連携です。
新機能「マイナポータル連携」とは
「ハートサイン」アプリでは、心疾患・心不全を抱える患者の日常生活の健康管理を支援します。ユーザーは日々の血圧、脈拍、体重、症状、歩数などのデータを記録し、医師と共同で情報を共有できます。この度のマイナポータルとの連携により、ユーザーは自身の医療・健康情報をアプリ内に自動で取り込むことができるため、個人の健康管理が一層効率的になります。
マイナポータル連携機能の主要なメリット
1. 医療情報の可視化
連携によって、過去の健診結果や処方薬情報、健診データをアプリ内で簡単に管理でき、必要なときにいつでも確認できます。医療機関への受診時だけでなく、日常的に自分の健康情報にアクセスできることは、自己管理の精度を向上させる大きな利点です。
2. 自動取得による負担軽減
これまでは手動での入力や、QRコードからの読み込みが求められていた処方・調剤の記録が、マイナポータルとの連携により自動化されます。これにより、手入力の手間が減り、ミスも少なくなるため、より正確な記録が得られます。また、医療費も自動取得され、過去の支出が簡単に確認可能となります。
3. 長期的な情報保存・利用
マイナポータルでの情報保存期間が過ぎても、ハートサインアプリに情報を保存することで、継続的なデータ管理が可能となり、健康状態の長期的な把握に寄与します。
目指す未来
今回の連携を通じて、ハートサインは「医療DX」つまり医療のデジタルトランスフォーメーションを推進することで、個別の健康情報を活用した精度の高い医療の提供を目指しています。これにより、服薬アドヒアランスを向上させ、患者中心の服薬支援が行えることにも期待が寄せられています。
健康水準の向上への寄与
匿名化されたデータの集積は、心疾患や心不全の予防策に寄与し、医療費の削減等にも貢献する可能性を秘めています。今後、国や自治体、医療機関による保健政策や予防施策の立案にも活用されるでしょう。
まとめ
詳細は「ハートサイン」の公式ページを通じて確認できます。なお、現時点では臨床研究中で、研究に同意した参加者のみが利用できる条件となっているため、一般の方に向けた利用に向けて、研究と開発が進められています。ヘルステックの進化を感じさせるこの新機能は、今後多くの人々の生活をより良い方向に導くことが期待されています。