トキワ荘マンガミュージアムで紹介するいのまたむつみの創作の足跡

トキワ荘マンガミュージアム特別企画展「いのまたむつみ回顧展創作の歩み」

豊島区に位置するトキワ荘マンガミュージアムでは、2025年12月6日から2026年3月22日までの期間、特別企画展「いのまたむつみ回顧展創作の歩み」が開催されます。イラストレーターとして四十年以上のキャリアを誇るいのまたむつみ氏の作品を中心に展覧します。

この展覧会では、アニメ、ゲーム、小説など、多岐にわたる作品の中から約60点の直筆イラストを展示予定です。いのまた氏の特徴である鮮やかな色遣いと繊細なライン表現がなされたイラストの数々は、訪れた人々にその魅力を強く伝えてくれることでしょう。
特に注目すべきは、小説挿絵として使用されたモノクロ作品や、単行本に未収録の作品も含まれている点です。モノクロの精緻なタッチに触れられる機会は滅多にないため、ファンならずともその美しさに見入ってしまうことでしょう。

会場では、いのまた氏が手塚治虫氏の作品からインスパイアされた「リボンの騎士」や「ブラック・ジャック」のイラストも展示されます。これらの展示は会期中に前期と後期に分けて行われるため、同じ展覧会でも異なる作品を楽しむことができ、何度でも足を運びたくなる魅力があります。

展示会は、豊島区の主催により行われ、公益財団法人としま未来文化財団が後援しています。また、手塚プロダクションが企画制作を手掛けており、信頼のある協力体制が整っています。

会場の営業時間は午前10時から午後6時までで、入場は午後5時30分まで可能です。特別観覧料は、大人が500円、小中学生が100円という手頃な価格で、未就学児や障害者手帳をお持ちの方、その介助者（1名まで）は入場無料です。このような配慮がなされているのも、地域の文化活動の一環として歓迎されている要因の一つです。

トキワ荘マンガミュージアムの特別企画展は、マンガファンやアート好きにはたまらないイベントですので、ぜひこの機会に足を運び、いのまたむつみ氏の創作の歩みを体感してみてはいかがでしょうか。魅力的な作品の数々が、あなたを待っています。